パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率」によると、1月の転職求人数は前月比98.9%、前年同月比122.1%となった。転職希望者数は前月比113.8%、前年同月比101.8%だった。
転職求人倍率は前月比0.42ポイント減の2.80倍だった。
業種別にみると、求人数の前月比は12業種(「その他」を除く)のうち2業種で増加した。増加率が大きかったのは「コンサルティング」(前月比115.2%)、次いで「建設・不動産」(同100.6%)だった。
増加率が大きかった「コンサルティング」では、DX推進や業務改善に対するコンサルティング需要が高く、引き続き増加するとみられている。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
IT・通信 95.1%
メディア 97.6%
金融 98.6%
メディカル 95.4%
メーカー 97.7%
商社 96.3%
小売・流通 98.6%
レジャー・外食 99.0%
エネルギー 97.8%
建設・不動産 100.6%
コンサルティング 115.2%
人材サービス 99.6%
その他 105.1%
職種別にみると、求人数の前月比は11職種(「その他」を除く)のうち1職種で増加した。唯一増加したのは、「販売・サービス」で前月比101.1%だった。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
営業 99.4%
企画・管理 96.2%
エンジニア(IT・通信) 98.9%
エンジニア(機械・電気) 99.5%
専門職(メディカル) 97.6%
専門職(化学・食品) 97.7%
専門職(建設・不動産) 99.6%
専門職(コンサル・金融) 98.2%
クリエイター 97.6%
販売・サービス 101.1%
事務・アシスタント 97.7%
その他 96.2%
1月の状況についてパーソルキャリアでは「求人数は微減し、転職希望者数が増加したことで、転職求人倍率は下降した」と指摘。
2月以降の転職市場については、「2月の求人数は、年度内に採用を予定しているポジションの充足を目指し、企業の採用意欲は高止まりが予想され、横ばい、または増加が見込まれる」とした。
一方、転職希望者数は「1月に続き新年度に向け転職活動を始める人が多くなり、例年どおり増加する見込み」とした。