特種東海製紙、小売電気事業をレックスに承継

特種東海製紙株式会社 (3708) は、2024年1月16日開催の取締役会において、2024年4月1日(予定)を効力発生日として、小売電気事業の権利義務を会社分割によって株式会社レックス(静岡県島田市)に承継することを決議した。特種東海製紙を分割会社とし、レックスを承継会社とする吸収分割方式。

特種東海製紙は、紙類の製造・加工・販売等を行う。

レックスは、非化石燃料の製造・販売を行う。

特種東海製紙は小売電気事業ライセンスを保有し、卸電力市場を活用した高度ディマンド・リスポンス(*)の取組みを行っており、卸電力市場の価格シグナルを活用することで、電力需給に応じて自家発電設備や生産設備の稼働調整を行い、需給バランス維持に貢献している。

太陽光発電などの変動型再生可能エネルギーの導入を促進し、社会全体におけるCO2削減効果を最大化するためにも、このような需要家側取組みが重要であり、本取組実施にあたっては、30分毎に変動する電力価格に対して最適な設備稼働を判断するための最適化モデルの構築・実装、市場価格高騰に対するリスクヘッジを電力先物、相対契約、保険などを組み合わせて対応する体制構築など、ノウハウを蓄積してきた。

特種東海製紙は本吸収分割を通じ小売電気事業をレックスへ承継することで、製造業の脱炭素をさらに強力に支援し、如いては企業グループの企業価値向上を図る。 (*)ディマンド・リスポンス:電力需給に応じて需要家が電気の使用等を調整することで、電力需給バランス維持に貢献する取組み

・今後の予定
分割効力発生日 2024年4月1日

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(提供:日本M&Aセンター

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