【新卒採用】事前選考ありの「夏インターン」への参加社数が25年卒学生は増加

RECCOO

草深 生馬 CHRO

2025年卒の学生から大きく変わると言われている「就活」。その一番のポイントはインターンシップです。

何がどのように変わり、その結果、新卒採用マーケットに何が起きつつあるのか。500社以上の新卒採用支援を手がけてきたRECCOOが、1000人超の学生を対象に実施したアンケートをもとに紐解いていきます。

一番の要因は、一昨年、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の合意による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)が改正されたことです。

要点は、「就業体験を必須とせず、個社・業界の情報提供等や教育が目的である<タイプ1:オープン・カンパニー>と<タイプ2:キャリア教育>は、インターンシップの名称を使わない」、「就業体験が必須で、 自身の能力の見極めや評価材料の取得が目的の<タイプ3 :汎用的能力・専門活用型インターンシップ>と<タイプ4:高度専門型インターンシップ(試行)>は、インターンシップの名称を用いる。また企業は取得した学生情報を採用や選考に活用してよい」といった内容の取り決めがなされたことです。

この改正が25年卒学生が参加するインターンシップ以降適用されたことにより、昨年夏より採用に直結することが公認されたインターシップに参加可能となりました。

これに伴い、就活生たちの意識にも大きな変化が生じています。アンケート調査では、25年卒学生の事前選考ありの夏インターンへの平均参加社数が、24年卒学生と比べて平均2.2社増加したという結果が出ています。また夏インターンの参加理由として「本選考の予行練習をしたい」と回答した学生が6割超でした。

会社の情報収集をしながら、本選考の面接の予行練習を目的として夏インターンに積極的に参加する。そういう動きをする学生が今後は増えていくと予想できます。

25年卒学生以降、就活市場は「夏インターン」に主戦場が移っていくことが想定されます。

その他の「人材採用動向レポート」はこちら