住友生命、シンガポールのシングライフに追加出資、子会社化へ

住友生命保険相互会社(大阪府大阪市)は、米国投資ファンドTPG Inc.(以下「TPG」)と、TPGの保有する住友生命の関連法人Singapore Life Holdings Pte. Ltd.(以下「シングライフ」)株式35.48%を15.8億シンガポールドル(約1700億円)で取得することを合意した。

これにより、2023年9月13日付発表済みの英国保険グループAvivaからのシングライフ株式取得に加え、本件取引によってシングライフは住友生命の子会社となる予定であり、住友生命は、引き続きシングライフの完全子会社化に向けて、本件取引と同条件で、残る既存株主からの株式取得を進める。

なお、本件取引はAvivaからのシングライフ株式取得と共に、当局認可を含むクロージング要件の充足を条件に、2023年度第4四半期中の完了を予定している。

住友生命は、シンガポールをアジア事業戦略における中核市場の一つと位置付けており、シングライフに対しては、2019年の初回出資以降、長期的に経営に関与する戦略投資家として、その事業拡大を支援してきた。

シングライフは、創業当初からデジタルを活用したビジネスモデルに強みを持ち、2020年にはAvivaシンガポール事業を買収するなど、順調に業容を拡大しており、現在では多様な商品・販売チャネルを有するシンガポール大手生命保険会社の一角に成長し、アジア地域の事業展開としてフィリピンへも進出している。

このような実績・成長性の両面と、これまで築き上げてきた両社の良好な関係性を踏まえ、今般、子会社化の判断に至った。
(提供:日本M&Aセンター

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