クボタ、バッテリーシステム開発企業に出資

株式会社クボタ(6326)は、EV等の電動製品の性能向上に欠かせないバッテリーシステムの開発に強みを持つ台湾のスタートアップ企業、XING Mobility Inc. (台湾 台北市、以下「XING社」)を傘下にもつ持株会社XING Technology Inc.(ケイマン諸島)に出資することを決定した。

XING Technology Inc.傘下のXING社は、2015年設立。バッテリーシステムの開発、設計、製造、販売を行う。

クボタでは、トラクタや小型建設機械などの電動化に向けた技術開発を進めているが、農地や建設工事現場などの過酷な環境下での高出力運転を求められるため、これらの製品に適合するバッテリーシステムの開発・確保は大きな課題となっている。

XING社はさまざまな形状・種類のバッテリーセル(電池の最小単位)をバッテリーシステムに組み込むことができる開発力や、バッテリー性能を引き出す温度管理や経年劣化を抑制するのに欠かせない冷却技術に強みをもつバッテリーシステム専業メーカーであり、これまでトラックや鉱山機械、蓄電システムなどに採用された実績を有する。

クボタはXING社が商用化した浸漬冷却技術や顧客ごとのカスタマイズにも対応可能な開発力を高く評価し、同社の持株会社であるXING Technology Inc.に出資することとした。本件を通じてXING社との連携を強化し、クボタの電動化製品の開発の加速はもとより、将来的には多くの産業機械メーカーの課題を解決するバッテリーシステムを開発・外販することも視野に、電動化による産業機械分野のカーボンニュートラル実現を目指す。

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(提供:日本M&Aセンター

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