食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

ホットペッパーグルメ外食総研は12月15日、今年度の忘年会・新年会についての消費者アンケートの結果を発表した。調査は首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女で、有効回答数は9,756件。

今年度(2023年12月~2024年1月)の忘・新年会への参加回数の見込みは、3圏域計で「昨年度と変わらない」との回答が75.1%、「昨年度より大きく増えそう」「昨年度よりやや増えそう」の“増加派”は計23.4%(前年同調査では20.6%)、「昨年度より大きく減りそう」「昨年度よりやや減りそう」の“減少派”は計1.5%(前年同調査では1.3%)で、増加派が減少派を大きく上回った。性年代別で見ると、増加派は20代女性(28.7%)、次いで40代男性(28.6%)が多い。

前年度はコロナ禍になって3度目の忘・新年会シーズンにあたり、参加実績が忘年会で平均0.46回、新年会で平均0.26回と、コロナ禍当初の2カ年度に比べると回復傾向で、今年度も増加派が減少派を上回ることから、引き続き持ち直す予想だ。

今年度の忘・新年会への参加回数見込みについて、外食で行う場合とオンライン開催で行う場合の参加方法別に集計した。「外食」では、「昨年度より大きく増えそう」「昨年度よりやや増えそう」の“増加派”は計23.2%、「昨年度より大きく減りそう」「昨年度よりやや減りそう」の“減少派”は計1.4%と、増加派が減少派を大きく上回った。

アフターコロナの忘・新年会需要の中心は「外食」であることが予想される。一方、「オンライン開催」についても、増加派が減少派を若干上回っており、コロナ禍で始まったオンライン開催が、アフターコロナの宴会シーズンでも一定の割合で残ることを示唆している。

忘・新年会の予算について、昨年度実際に使った金額(参加費)と今年度の想定予算(想定額)を尋ねた。想定予算では、1回当たり「5,000円~6,000円未満」(35.7%)が最も多く、過去年度の参加費の同価格帯と比べ最も高い割合となっている。次いで「3,000円~4,000円未満」(19.2%)の割合が高くなっているが、「5,000円~6,000円未満」との差がやや目立つ。

今年度の平均想定予算は4,685円(前年比+159円)。2年連続しての3ケタの増額予測で、過去最高の想定額となっている。昨年度の忘・新年会では、実際の参加費(平均4,828円)は想定額(平均4,526円)よりも高く、2012年の調査開始以来の最高額であった。例年、想定額よりも実際の参加費のほうが高くなる傾向があることから、今年度の参加費が3年連続して過去最高額を記録する可能性もありそうだ。

今年度、参加する機会がありそうな忘・新年会の相手を尋ねた。コロナ禍になって当初2回の忘・新年会シーズンにおいては、「友人・知人関係」の割合が最も高かったが、昨年度は「会社・仕事関係」(25.0%)が最も高くなり、今年度は「会社・仕事関係」がさらに大きく伸びて32.9%まで回復してきた。コロナ禍前の2019年度の「会社・仕事関係」(45.1%)に徐々に近づきつつある。次いで、「友人・知人関係」(27.4%)が高いが、昨年度(23.5%)からの増加幅は「会社・仕事関係」ほどではない。性年代別では、男性30~50代で「会社・仕事関係」の割合は4割を超え、他の性年代に比べ顕著に高い。昨年度(3割超)からの増加幅も、他の性年代に比べ大きい。

〈酒類飲料日報2023年12月18日付〉