日鉄鋼板、東海カラーを吸収合併へ

日鉄鋼板株式会社(東京都中央区)とその完全子会社である東海カラー株式会社(福岡県北九州市)は、2024 年 4 月を目途に合併することを決定した。日鉄鋼板を存続会社、東海カラーを消滅会社とする吸収合併方式。

日鉄鋼板株式会社は、めっき鋼板、カラー鋼板等の製造・販売金属サンドイッチパネル、金属屋根・成形品の製造・販売、軽量形鋼他の製造・販売 等 を行う。

東海カラー株式会社は、カラー鋼板の製造・販売、受託塗装 等を行う。

外装建材マーケットでは、金属屋根が瓦等の他素材との比較で、軽量化による耐震性向上や施工簡易化・効率化に資するものであることから、将来的にも金属屋根の市場拡大が見込まれている。

日鉄鋼板は、九州唯一の塗装鋼板メーカーである東海カラーの特長を活かしつつ、グループ一体での事業運営を強化すべく、2019 年に東海カラーを完全子会社化し、SGL®を中心とした製造・販売戦略の共有、人事交流等による事業基盤強化に取り組んできた。

一方で、日鉄鋼板と日鉄日新製鋼建材株式会社の合併により 2020 年 7 月に新生日鉄鋼板が誕生、2022 年 7 月にはニスク販売株式会社と大同鉄鋼株式会社の合併により NS プロスチール建材株式会社が発足するなど、外装建材メーカー、流通の事業構造の整備・強化が進んでいる。

また、鉄鋼業界を取り巻く事業環境も省エネルギーや 2024 年物流課題をはじめとする新たな社会課題への対応が求められるなど刻々と変化する環境下において、従来の小ロット・短工期対応の強みを活かしつつ、安定供給の継続と更なる製品・サービスの維持・向上に取り組むには、日鉄鋼板と東海カラーが製造・販売をはじめとするあらゆる分野で一体的な運営を行う事が最も有効であると考え、両社は合併することとした。

・今後の予定
2024 年 4 月 1 日
(提供:日本M&Aセンター

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