日本エコシステム株式会社(9249)は、株式会社みらい経営(愛知県名古屋市)の経営コンサルティング事業が有する権利義務を新設分割によって新たに完全子会社として設立するJES総合研究所株式会社(愛知県一宮市)に承継させた上で、本件新会社の全株式を日本エコシステムが取得し、グループ化することを決定した。
株式譲渡契約に基づき、本件株式譲渡は 2024 年2月1日付で実施する予定。
日本エコシステムは、社会インフラサービス企業として、公共性の高い3事業「公共サービス事業・環境事業・交通インフラ事業」を展開しており、当該事業領域における業容拡大と営業エリア拡大により、安定的な成長を可能とする経営体制の構築を推進している。
みらい経営は、東海圏の中堅中小企業を中心に、組織開発・組織行動変革支援サービスのほか相続や事業承継・M&A等の幅広い経営コンサルティング事業を少数精鋭の体制で運営している。
日本エコシステムは中期経営計画で描いた成長戦略として、M&Aを活用した新規事業領域への参入等を積極的に推進しており、継続的なM&Aを実行しております。一方、M&A前後は、組織運営における課題が多く発生する傾向があり、グループ加入前後のグループ各社に対する経営支援のニーズもますます高まっている。
その中で、みらい経営の強みである組織人事コンサルティング、事業計画策定・実行支援等は、日本エコシステムの成長戦略であるM&A/PMI戦略との親和性が高く、今般、同社からコンサルティング事業を譲り受けることで、M&A/PMI段階において高いグループシナジーが期待できると判断した。
加えて、みらい経営の組織人事コンサルティング・教育研修のノウハウを活用することで、人的資本経営の推進やエンジニアエコシステムの形成による人と組織の活性化・人材強化が可能になると考えている。
株式譲渡実行後、JES総合研究所の事業内容については、従来の外部クライアント向け経営コンサルティング業務に加えて、当社グループの企業価値向上支援として、M&A/PMI段階での経営統合促進、人材開発/人材育成機能の強化拡充、エンジニアリングエコシステムの具体化やグループ経営管理機能強化などの事業開発・戦略立案におけるシンクタンクとしての機能発揮を担う構想を持つ。
また、日本エコシステムの専門的な知見をパッケージ化し新たなコンサルティングサービス・顧客の開発につなげることも目指す。
譲渡元のみらい経営については、本件M&A取引後も財務戦略・事業再生支援等のコンサルティング業務を継続して行う予定。
JES総合研究所との間で競争関係に立つことは予定しておらず、みらい経営及びその親会社である株式会社みらいホールディングスと日本エコシステムグループは情報交換や事業戦略の協業を模索していく。
【新設分割の要旨】
・新設分割の方式
みらい経営を分割会社とし、JES総合研究所を承継会社とする新設分割
・新設分割に係る割り当ての内容
新会社であるJES総合研究所は、本件新設分割に際して普通株式 3,000 株を発行し、そのすべてをみらい経営に割当交付する。
・分割する事業の内容
組織人事コンサルティング、事業計画策定・実行支援、DX・サイバーセキュリティ強化支援等の経営コンサルティング事業
・今後の予定
みらい経営の新設分割(※)計画承認臨時株主総会 2024 年1月 15 日
新設分割の効力発生日 2024 年2月1日
株式譲渡実行日 2024 年2月1日