ニュー・クイック、対面販売の強みを生かし、食文化のリーディングカンパニー目指す
(画像=ニュー・クイック、対面販売の強みを生かし、食文化のリーディングカンパニー目指す)

〈クリスマスに向けローストビーフ4種やチキンレッグなどを新発売〉
対面販売式の精肉専門店「ニュー・クイック」を展開する(株)ニュー・クイック(本社:東京都中央区、林浩二代表取締役)は11月30日、板橋区のニュー・クイック仲宿店で2023年冬の新商品の発表会を開いた。2023年9月に創業50周年を迎えたことを機に、新商品とともに同社の事業展開などを紹介したもの。

当日は、林社長をはじめマーケティング部の横田英夫部長、商品部の片山武志シニアスペシャリストが登壇し、今後の事業展望や4種のローストビーフなど新商品の特徴を紹介した。発表会で林社長は、対面販売スタイルや豊富なプライベートブランド(以下、PB)の品揃え、「鮮度」のこだわりといった同社の強みを生かして「食文化のリーディングカンパニーを目指していきたい」と強調した。

林社長は、店舗の特徴として「現在、全国に95店舗を展開しており、対面販売をメインとした精肉専門店、セルフスタイルの精肉販売店、生鮮専門店のスーパー『生鮮食品富士ガーデン』の3業態で運営している。食肉では、指定農場(北海道、岩手、長崎)からの仕入れによる品質の安定を目指しPBに力を入れている」と説明。

そのうえで、「仕入れた食肉を鮮度良くお客様に提供するため、生産から加工、配送まで一括管理している。とくに熟練の職人の手によって、いかに早く、綺麗に仕上げるという、鮮度のこだわりに最も力を入れて営業している。精肉のリーディングカンパニーとして50年前進してきたが、今後50年は、食文化のリーディングカンパニーを目指して、まずは100年を、そして1000年を目指して営業をしてまいりたい」と意欲を見せた。

また、横田部長は同社のこだわりのひとつであるPBについて、「店舗では精肉として品揃えされているものとして300から400SKUの商品がある。このうちPBの商品が少ない店でも80から100SKUを品揃えしている。このうち、ミドルラインのPBでは、『北海道北のきわみ牛』『雲仙きわみ牛』『雲仙きわみ豚』が、レギュラーラインとして『雲仙クリーンポーク』『岩手十文字鶏』があり、それらを概ね11種・40~50品に分類して品揃えしている。これまで十分なPRができていなかったこともあり、この創業50周年を迎えたタイミングで、PBをしっかりとお客様に伝わりやすくリブランディングをしていきたい」と紹介した。

そのうえで、これらPBにこだわる理由として、「産地との対話ができ、飼育環境や飼料の状況がトレースできるほか、不測の事態があった時でも、品質や数量の安定を確保できることが大きい。当然、1頭買いになるため、余剰部位などを加工原料として最大限に活用することで、余すことなく使うことができる。ハレの日、特別な時に、選ばれるような商品も揃えており、そんな時に、ニュー・クイックで買えば安心と思っていただけるような、当店にしかないものをしっかりと訴えていきたい」と強調した。

ローストビーフ 黒毛和牛
(画像=ローストビーフ 黒毛和牛)

片山シニアスペシャリストは、クリスマスから年末年始に向けた新商品として、4種のローストビーフや、PBのひとつ岩手県産「おこめ赤鶏」を使ったチキンレッグを紹介した。このうち、ローストビーフは、▽黒毛和牛(100g当たり税抜き1,000~1,200円)▽豪州産(同300~400円)▽トモサンカク(米国産:600~700円)▽国産牛(800~900円)――と4種類を揃えて、顧客の選択肢を広げた。黒毛和牛以外のローストビーフは常時発売するという。チキンレッグは、飼料米を与えており、ブロイラーより歯ごたえがあるものの、地鶏より柔らかい仕上がりで、22日から発売を開始する(700~800円台)。「ローストチキンは、せっかくだから輸入ではなく国産を食べようといった“せっかくだから需要”を期待しており、前年比で120~150%を目標にしている」(片山シニアスペシャリスト)とした。

ローストビーフ 豪州産、トモサンカク、国産牛
(画像=ローストビーフ 豪州産、トモサンカク、国産牛)

〈畜産日報2023年12月4日付〉