伊藤園は、2024年2月1日の出荷分から、野菜系飲料製品の出荷価格を改定する。
10月27日に発表したもの。値上げ対象は「充実野菜」「1日分の野菜」など、野菜系飲料製品の51品(190g缶~1リットル紙)。改定率は+4.8%〜+15.8%となっている。
伊藤園では、製品の安定的な供給を目指し、これまで生産・輸送・販売等におけるオペレーションの効率化、生産性の向上といった様々な企業努力を積み重ねてきたという。しかし、野菜系飲料に使用されている野菜汁や果汁・果物は、原産国の天候不順による不作や病害の影響により、世界的に供給がひっ迫し、価格が高騰している状況になっている。
また、エネルギー費や物流費・人件費の高騰といった社会・業界全体におけるコスト上昇の継続、包材などの資材価格の高騰などがさらに続くことが想定される中、企業努力だけではコストの上昇を吸収し続けることが困難な状況になったという。
そこで今回、“やむを得ず”一部の飲料製品の出荷価格を改定するとした。
なお、対象製品のうち希望小売価格を設定している製品においては、価格改定実施日よりオープン価格になるという。
伊藤園は、「今後も経営理念の“お客様第一主義”のもと、従来以上の企業努力によるコスト削減を継続しつつ、お客様に納得していただける価値や品質を伴った製品の開発・供給に努めてまいります」などとしている。