8月の一人当たりの現金給与総額は28万2700円で、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月と比べ2.5%減となったことが、厚生労働省が発表した8月の「毎月勤労統計調査」(速報、事業所規模5人以上)で分かった。

8月の現金給与28万2700円、実質賃金2.5%減

8月の一人当たりの現金給与総額は28万2700円で、前年同月比1.1%増となった。

現金給与総額のうち、きまって支給する給与は前年同月比1.6%増の27万82円で、所定内給与は1.6%増の25万1463円、所定外給与は1.0%増の1万8619円。特別に支払われた給与は、5.4%減の1万2618円。

現金給与総額の前年同月比を業種別に見ると、不動産・物品賃貸業33万9182円(5.8%増)、金融業,保険業39万7978円(5.7%増)、その他のサービス業25万2800円(3.8%増)などで増加した。

一方、鉱業,採石業等36万5046円(17.4%減)、学術研究等40万410円(2.7%減)の2業種で減少した。

物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月と比べ2.5%減。

8月の一人当たりの所定外労働時間は前年同月と同水準となる9.4時間となった。

所定外労働時間の前年同月比を業種別に見ると、鉱業,採石業等18.0時間(63.5%増)、不動産・物品賃貸業11.9時間(15.6%増)、教育,学習支援業6.0時間(15.4%増)などが増加した。

一方、製造業12.7時間(7.3%減)、医療,福祉5.0時間(3.8%減)、情報通信業14.1時間(2.8%減)、卸売業,小売業6.8時間(2.8%減)などが減少した。

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