株式会社とくし丸
(画像=THE OWNER編集部)

買い物難民を救う徳島発の移動スーパー「とくし丸」が、全国各地に広まっている。473台(2019年12月末時点)が稼働し、月の流通総額9億円。業界の常識とは真逆の発想で、移動スーパーのビジネスモデルを築き上げた。立ち上げた住友達也さんは、徳島県でタウン情報誌の出版社を起業し、業績好調のままM&Aで譲渡。その後、2012年に、とくし丸を起業した。そして2016年には、拡大し続ける「とくし丸」を再びM&Aで譲渡。独自の発想と哲学で地域のビジネスと向き合っている。

食べたいものを食べたいときに、買う。生きるうえで、大事なこの欲求を満たせない人たちがいる。高齢になり、スーパーや商店に行くことが困難になった人々を「買い物弱者」と呼び、近年、社会問題化。その数およそ700万人ともいわれる。そんなシニア世代を救うため、住友達也さんは2012年、徳島市で移動スーパーを立ち上げた。

とくし丸
この軽トラックで、生鮮食品から日用雑貨まで約400品目を積み、新宿のまちも山奥も駆け抜ける。「とくし丸」は「篤志家」の「とくし」と、徳島の企業であることから命名した。

月の流通総額9億円、全国500台も目前。独自のビジネスモデルで先行する。