【著者が語る】メンタルトレーニング大全

ホープス

坂井 伸一郎 代表取締役

【PROFILE】成蹊大学卒業後、高島屋入社。ベンチャー企業役員を経て起業。年間50本・2500人(製造業・サービス業・金融業など多岐にわたる)の企業研修、アスリート向け座学研修を行っている。座学慣れしていないアスリートへの指導経験が豊富ゆえに、「分かりやすく伝える」「印象にとどめるように工夫する」という指導法に対して、企業の人事担当者や受講者から高い評価を得ている。著書に『メンタルトレーニング大全』『残念な部下を戦力にする方法』がある。

管理社会、競争社会によるストレスを理由にメンタルへの課題を感じる人が増加傾向にあったところに、コロナ禍による社会不安や行動制限が加わったことでメンタル問題に拍車がかかり、最近ではメンタルになんの課題も感じていないという人はほぼ皆無であるようにさえ思います。

これに対して、「メンタルを強くしようよ」というアプローチにはもう無理があって、誰もが「弱いメンタルでどう生き抜くか」を考えるべき時ではないかと考えました。

その考えに至った時、著者の仕事である「アスリート研修」の現場で10年に渡って間近で接してきた2万人を超えるアスリートたちのことを思い出しました。

彼ら・彼女たちアスリートは、私たち一般人から見ると、生まれながらに心臓に毛が生えていて、鍛え上げられた鋼のメンタルを持っているように見えますが、実際に会って話をしていると、実はみんな私たち一般人と同じ「メンタルの弱い普通の人」でした。

それでも彼ら・彼女たちアスリートは、みんなそれぞれに自分の目指すところに向かい、決めた道を歩むために、弱いメンタルを抱えながら自分なりの一歩を積み重ねています。

そういう彼ら・彼女たちアスリートの現実や日常から、私たち一般人が抱えるメンタル問題の解決のヒントを学べるような本を書きたいと思い、この本が出来上がりました。

「トップアスリートに学ぶ、夢をかなえる心のルール」というサブタイトルがついていますが、夢というほどの大それたものではなくても良いのです。「少し変わりたい」「少し自分らしくありたい」「少し前に進みたい」「少し苦しみを軽くしたい」、そんな思いを持つ普通の人が、自分のメンタルの様々な課題と、ストレス少なく上手に付き合っていくヒントをたくさん詰め込みました。

メンタル問題を抱えながら生きる方、部下・後輩・仲間のメンタル問題を少しでも軽くしてあげたいと思い寄り添っておられる方に、少しでもお役に立つことができれば嬉しいです。

【著者が語る】エンゲージメントを高める会社 人的資本経営におけるパフォーマンスマネジメント
坂井伸一郎 著
アルク
1,700円+税


【著者が語る】メンタルトレーニング大全
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