眼筋を鍛えて視力アップ? 目を支える6つの筋肉
(画像=nikkimeel/stock.adobe.com)

(本記事は、川村 明宏氏、川村 真矢氏の著書『驚異の「速脳速読」トレーニング』=日本実業出版社、2023年3月17日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

速脳速読の効果❸視力がアップする

速脳速読には、目の筋肉、眼筋を鍛えるトレーニングも含まれます。

現在では、眼筋を鍛える速読法を否定するメソッドもあるようですが、それは大きな勘違いです。

眼筋には 内直筋(ないちょくきん) 外直筋(がいちょくきん) 上直筋(じょうちょくきん) 下直筋(かちょくきん) 上斜筋(じょうしゃきん) 下斜筋(かしゃきん) という6つの筋肉があります。

実生活を過ごす中で、これら6つの筋肉を均等に使う機会はないに等しいのです。

そうすると何が起こるかというと眼筋にコリが生じます。普段あまり使わない筋力とよく使う筋力で偏りが生まれ、視点の移動にズレや、使っていない筋力に疲れが生まれます。

たとえば、普段から横読みの文章に多く触れる仕事をしている場合、縦移動の筋力よりも横移動の筋力のほうが強く、眼球を縦に動かす筋力が弱くなり、従来正しく動くべきポイントに移動がしづらくなります。

その結果、縦読みの文章だとすぐに疲れて眠くなってしまう、目の疲れを感じやすくなるなどの眼精疲労が起こります。

6つの筋力を均等に運動させることでこのような疲れやすい状態や筋力の偏りによる視点のズレ、コリをほぐし、疲れにくく持久力のある目にすることができます。

眼筋も体の筋力と同じで使わなければ能力が衰えます。

そして疲れていてはたくさんの情報を受け取り、処理することはできません。

眼筋を発達させることで今までよりも、たくさんの文字情報を視ることが可能になり、結果として大量の情報をインプットできるようになります。

今、あなたの眼筋の発達はどの程度でしょうか?

次ページに◆が羅列してあります。◆マークを普通の文章を読むように目で追って、10秒間で何列目まで、もしくは何回追えたかカウントしてください。

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さて、10秒でどのくらい追えましたか?

何回どころか、多くの方は何行目かで10秒を迎えてしまったのではないでしょうか?

なぜかというと、皆さんは1行目、2行目とたどっていくとき、目を上から下に動かしたはずです。しかし、眼筋が鍛えられていないと、必ずどこかで1行飛ばしてしまいます。「あ、1行飛ばした!」といって飛ばした行に戻ってやり直す。

だから、10秒では決して最後まで辿たどり着けないのです。

すべてを一度に視野に入れ、鍛えられた眼筋が行を辿ることができれば、「読み飛ばし」は起こりません。ですから、速脳速読には眼筋の鍛錬が必須です。

そして習慣的に悪くなっていた目の機能を取り戻すことで副産物として視力アップを実現した方も多くいます。速脳速読トレーニングを継続されている方は、健康診断などのタイミングで視力に変化があったか合わせて確認してみてください。

Point
速脳速読で眼筋も鍛えられて視力もアップする
驚異の「速脳速読」トレーニング
川村明宏(かわむら・あきひろ)
速読術・速脳術・多分野学習法などの開発創始者。ジョイント式速読術を開発し、日本ではじめてパソコンを利用した速読トレーニングを提供開始。全国に速読教室を展開し日本国内では少なくとも50万人以上の受講生に川村式ジョイント速読を教え能力向上を実現。
1978年から40年以上にわたり速脳、速読トレーニングの研究開発を行っており、ベストセラー「頭がよくなる速読術」など関連著書は100冊以上。NintendoDS、ソニーのゲームソフトも多数。海外での普及及び、提携活動も行ない、eyeQ(英語版 速脳速読)は現在アメリカ国内シェアNo.1となっている。米国公私立学校では2000校以上が導入。新日本速読研究会会長、川村速脳開発協会(旧・速脳研究会)名誉会長。
川村真矢(かわむら・しんや)
小学生の頃より川村式ジョイント速読法の訓練を受ける。長年、速読講師を務め、本部教室の運営から関東圏カルチャーセンターでの講義、団体向けセミナー等を統括。その後、速読メソッドを応用した英語速読、認知症予防プログラムの開発に携わる。
新日本速読研究会・速脳研究会・海外事業の運営管理を行う株式会社インフィニティ代表取締役社長。SOKUNOUの新技術開発やビッグデータ検証による効果的な学習システムの改善に取り組む。

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