2022年の国内宝飾品小売市場規模は前年比106.3%の1兆227億円
~14年ぶりに1兆円を回復~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内宝飾品(ジュエリー)市場について調査を実施し、2022年の市場規模実績値、2023年速報値を公表する。
国内宝飾品(ジュエリー)市場規模推移
調査結果概要
2022年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、前年比106.3%の1兆227億円となり、2008年以来14年ぶりに1兆円規模へと回復した。
2008年はリーマンショックが起きた年であるが、2009年以降は宝飾(ジュエリー)業界も長い低迷期を迎えた。その後、インバウンド(訪日外国人客)需要の盛り上がりや株価の上昇、景気回復感が高まりを見せる中で、宝飾品(ジュエリー)市場も次第に回復した。2020年からのコロナ禍により一時的な減少はあったものの、なかでも富裕層は株高や不動産高による恩恵もあったことからそれほどの悪影響を受けず、行動制限等による自粛疲れに伴い消費行動は活発化した。こうした富裕層の消費行動は宝飾品(ジュエリー)市場をコロナ禍前の水準をも上回るほどに押し上げる結果となった。商業施設への人出も戻り、宝飾卸売業や小売店主催の催事販売会が予定通り行われたことも市場拡大に貢献した。
2023年は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられることもあり、心理的な解放感からくる消費行動が期待され、またインバウンド需要の復活も想定されること等から、引き続き堅調に推移するとみる。こうしたことから、2023年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は1兆423億円(速報値)を予測する。
※調査要綱
1.調査期間:2022年1月~12月
2.調査対象:宝石専門店チェーン、百貨店や時計宝石店および呉服などの異業種宝飾参入企業、 インポートジュエリーブランド企業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、および郵送アンケートを併用
<宝飾品(ジュエリー)小売市場とは>
本調査における宝飾品(ジュエリー)とは、主に金やプラチナを素材に、ダイヤモンド、貴石、真珠などを使用した宝飾品を対象とし、宝飾時計、ならびに一部シルバー素材や半貴石の商品を含む。なお、市場規模は小売金額ベースで算出している。
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