(本記事は、ジョージ・ビーム氏(編集)、鷹取 孝氏(翻訳)の著書『スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』=文響社、2022年10月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
ハングリー精神
うちの会社には一風変わったタイプの人が集まってくる。社運をかけた大仕事を任されるまで5年や10年も待ってられるか、という人たちだ。難しいことに挑戦したい、宇宙に少しでも爪痕を残したいと心から思っている人たちだ。
ーーーー『Playboy』誌 1985年2月
We attract a different type of person—a person who doesn’t want to wait five or ten years to have someone take a giant risk on him or her. Someone who really wants to get in a little over his head and make a little dent in the universe.
夢を共有する
アップルのみんなを結びつけていたのは、ここなら世界を変えるようなものがつくれるってことだった。それがとても大きな意味を持っていた。
ーーーースミソニアン協会「Oraland Video Histories」 1995年4月20日
The thing that bound us together at Apple was the ability to make things that were going to change the world. That was very important.
ブランド
一流のブランドと言えるのは何だろうか?
リーバイス、コカコーラ、ディズニー、ナイキ。ほとんどの人が、アップルもその中に入ると思っているだろう。
アップルほどのブランドは、莫大な資金を投じても簡単には築けない。
しかし、アップルはこのとてつもなく価値ある資産をうまく活用してこなかった。
ところで、アップルとは何なのだろうか?
アップルとは「既成概念にとらわれない」考え方をする人たちのことだ。
ただ仕事をこなすのではなく、コンピュータを使って世界を変えたい、創意あふれるものづくりをしたいと考える人たちのことだ。
ーーーー『TIME』誌 1997年8月18日
What are the great brands? Levi’s, Coke, Disney, Nike. Most people would put Apple in that category. You could spend billions of dollars building a brand not as good asApple. Yet Apple hasn’t been doing anything with this incredible asset.What is Apple, after all? Apple is about people who think “outside the box,” people who want to use computers to help them change the world, to help them create things that make a difference, and not just to get a job done.
すべての才能が揃う会社
アップルには核となる才能が揃っている。その才能とは、極めて優れたハードウェア設計ができること、極めて優れた工業デザインができること、極めて優れたシステムソフトウェアやアプリケーションソフトウェア設計ができることだ。さらに、我々はこれらすべての才能を結集させ製品をつくり出すことに長けている。これができるのはコンピュータ業界で我々しかいない。
ーーーー『ローリングストーン』誌 2003年12月25日
Apple has a core set of talents, and those talents are: We do, I think, very good hardware design; we do very good industrial design; and we write very good system and application software. And we’re really good at packaging that all together into aproduct. We’re the only people left in the computer industry that do that.