スティーブ・ジョブズの生声 本人の発言だからこそ見える真実
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(本記事は、ジョージ・ビーム氏(編集)、鷹取 孝氏(翻訳)の著書『スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』=文響社、2022年10月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

好奇心の源

君が指摘したとおり、私は世界中の誰よりも学校におけるコンピュータ普及率の向上に貢献してきた。
だが、重要なのは決してそんなことじゃない。最も重要なのは「人」だ。
好奇心をかき立ててくれるのも、好奇心を満たしてくれるのも人なんだ。
機械には真似のできない芸当だよ。

ーーーースミソニアン協会「Oraland Video Histories」 1995年4月20日


As you’ve pointed out I’ve helped with more computers in more schools than anybody else in the world and I’m absolutely convinced that is by no means the most important thing. The most important thing is a person. A person who incites your curiosity andfeeds your curiosity; and machines can not do that in the same way that people can.

革新をもたらすもの

イノベーションは、研究開発費の大きさとは関係ない。
アップルがMacを開発していた頃、IBMはその100倍以上の研究開発費を使っていた。
要はお金じゃないんだよ。
肝心なのは人であり、人をどのように導くか、そして人がどれだけのことを理解できるかだ。(中略)人々の生活に欠かせない製品やサービスであれば、競合する会社が少なくとも2社はあるだろう。
アップルはその二番目の競合会社として立派に役目を果たしている。

ーーーー『フォーチュン』誌 1998年11月9日


Innovation has nothing to do with how many R&D dollars you have. When Apple came up with the Mac, IBM was spending at least 100 times more on R&D. It’s not about money. It’s about the people you have, how you’re led, and how much you get it.… Rarely do I find an important product or service in people’s lives where youdon’t have at least two competitors. Apple is positioned beautifully to be that second competitor.

社員への思い

アップルは社員のアイデアで成り立っている。つまり、人がすべてなんだ。
だから、毎朝職場に行って、この素晴らしい才能を持った人たちと時間をともにする。私は以前から、人材を集めることが企業活動の要であり、神髄だと考えている。

ーーーーD: All Things Digitalカンファレンス(D5) 2007年5月30日


All we are is our ideas, or people. That’s what keeps us going to work in the morning, tohang around these great bright people. I’ve always thought that recruiting is the heart and soul of what we do.

スティーブ・ジョブズの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
【編者】ジョージ・ビーム(George Beahm)
アメリカ合衆国ヴァージニア州在住のジャーナリスト。鹿児島出身の母を持つ日系アメリカ人。ビジネスやポピュラーカルチャーに精通し、これまでに30作以上もの書籍を発刊。本書のアメリカ版は、発売前からAmazon US などでベストセラーランク入りを果たす。
【訳者】鷹取孝(たかとりこう)
1970年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部卒業。富士通にてネットワーク機器の開発に長年従事した後、翻訳者として独立。主にIT分野 の英日翻訳を手がける。

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