白色じゃない!?山口県“ならでは”のユニークなガードレールを調査してみた【山口エリア】
白色じゃない!?山口県“ならでは”のユニークなガードレールを調査してみた【山口エリア】

こんにちは!ライターの紡です。

皆さんが普段目にするガードレール、どんな色をしていますか?
多くの人が思い浮かべるのは白やグレーではないでしょうか。

実際、色の規定はないものの国土交通省のガイドラインではガードレールの色としてダークグレー・ダークブラウン・グレーベージュ・オフグレーの4色が基本カラーとして設定されています。

ですが、山口県ではなんと「黄色」のガードレールが主流!実際に県内を車で走ると、その光景に驚く方も多いようです。

なぜ山口県だけがこのようにガードレールの色を変えているのでしょうか?そこには、地域活性化にもつながる深い背景がありました。

今回は、全国でも珍しい“黄色いガードレール”の秘密を探っていきたいと思います。

黄色に染まった理由とは?特産品との意外な関係。

ではなぜ、山口県だけが黄色いガードレールを導入しているのでしょうか?

そのきっかけは今から50年以上前、1960年代初頭にさかのぼります。

昭和38(1963)年に山口県で国民体育大会が開催された際、景観整備の一環としてガードレールが整備されることになりました。

そこで県の特産品として古くから親しまれ、山などの緑に映える鮮やかな「夏みかん色」がガードレールの色に採用されたのです。

安心安全!黄色のガードレールに隠されたメリットとは。

見た目がユニークな「夏みかん色」のガードレール。

実はこのガードレールには機能的なメリットもあるんです。
まず1つは「視認性の高さ」。

一般的な色に比べ黄色は遠くからでも目立ちやすく、特に雨の日や薄暗い夕方などでもしっかりと認識できるため、交通事故の防止にもつながっています。

また、冬場に雪が積もった際にも、白色のガードレールは景色に同化して見えにくくなるのに対し、黄色ならばはっきり視認でき、安全性が保たれるという利点も!

さらに、観光の観点からも「山口らしさ」を感じられる要素として、黄色のガードレールがちょっとした話題になっています。

実は黄色だけじゃない!?バリエーション豊かなご当地ガードレール。

山口県のガードレールがすべて黄色というわけではありません。地域ごとの特徴を生かしたカラーガードレールも一部で導入されているのです。

たとえば海に面した長門市では青色のガードレールが、城下町として伝統的な町並みを残し、美観地区にも指定されている萩市では景観に配慮した茶色のガードレールが採用されています。

色によって町の個性を表現するという試みが、少しずつ広がっているんですね!

おわりに

今回は車に乗りながらでも楽しめる“観光スポット”・山口県の黄色いガードレールについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

名産品や観光地に目が行きがちな旅行ですが、こうした“ご当地のあたりまえ”も旅行の醍醐味ですよね。

ぜひ山口を訪れる際には、ガードレールにも注目してみてくださいね!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

参考

山口県公式サイト「なぜガードレールが黄色いの?」
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/21/13168.html
ラジオ関西『ラジトピ』2024年3月27日公開記事
https://jocr.jp/raditopi/2024/03/27/559901/
CBCラジオ「気分転換Radio」
https://radichubu.jp/kibun/contents/id=35201