(本記事は、児玉 光雄氏の著書『ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命』＝実業之日本社、2022年9月20日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
「8・4・8のリズム」があなたのスイングをナイスショットに仕立ててくれる
それでは、一流のツアープロはルーティンにどれくらい時間をかけているのでしょう?
私はローリー・マキロイ選手のティショットにかける時間(155 ページイラスト4)を計測しました。 彼はボールをティアップして(計測開始0秒)、ボールの後ろでターゲットを確認しながら一度素振りをした後 (8秒後)、 アドレスの位置に移動します (12秒後)。その後2回ターゲットを確認した後(16秒後と177.5秒後)、バックスイングを開始して (1秒後) スイングを完了したのです(20秒後)。
つまり、マキロイ選手は8秒かけて素振りをしながらターゲットを確認して、4秒かけてアドレスに移動し、7秒かけて2回のターゲット確認とワッグルを行い、1秒かけてスイングをしていたのです。
私はマキロイ選手のフルショットのルーティンにかける時間を数多く計測していますが、素振りとイメージをする時間は6~12秒とバラツキがありますが、アドレスした後そこからスイングを完了するまでの時間はほとんど7~10秒の間に収まっているのです。
わかっていることは、彼は「実行」にかける時間とほぼ同じ時間をかけて「イメージ」と「決断」 を行っているという事実です。
ラウンドを想定して、時々練習場で以下の要領で時間を計測してください。
①自分の打つ順番が回ってきた時にボールの後ろで素振りをした後イメージする時間
② アドレスを完了してからスイングを完了するまでの時間
まず、①に最低8秒(素振りを含む)、そしてアドレスの位置までの移動に4秒かけて、その後 ② バックスイングを完了するまで8秒かけてください。そして、その「8・4・8のリズム」を繰り返し練習することにより、そのリズムを脳内に記憶させてください。
もちろん、①にかける時間はその状況に応じて幅を持たせてください。ただし、②にかける時間は極力8秒のリズムを守ってください。 このショットまでの練習を行うことにより、その後に続く肝心のショットがナイスショットになる確率が高まるのです。
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