ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命
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(本記事は、児玉 光雄氏の著書『ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命』=実業之日本社、2022年9月20日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

これが飛び切りの「ポジティブ思考」の持ち主になる秘訣

ポジティブ心理学の歴史は比較的新しく、特に最近注目されているスポーツ心理学のカテゴリーです。 これまで脳は外界からの情報を処理するだけの臓器であると考えられていました。しかし、今では脳はすぐ先を予想する機能を持っていることが多くの実例によって証明されています。

「予想理論」を研究している神経心理学者は、「ポジティブな予想をする人間はネガティブな予想をする人間よりも好ましい結果を得る確率が高い」と主張しています。脳のどのようなメカニズムが働いているかは関係ありません。

脳が身体の動きを100%コントロールしている以上、あなたの行動を良い結果に導くためには、「次に起こることをポジティブに予測すること」が大事なのです。

この機能は、特に確率が似通っている繊細な場面で威力を発揮します。たとえば、ツアープロにとって2〜3メートルのバットのような入る確率が五分五分の時、ポジティブな予想をするツアープロのほうがネガティブな予想をするツアープロよりも、明らかにそのバットを入れる確率が高くなるのです。

つまり、どんなに良くない結果になっても、次の行動をとる前に「この行動は必ずうまくいく!」とつぶやく習慣を身につけることが大事なのです。

脳は、とても不思議な臓器です。 ポジティブな予測をすると、それが起こる確率を高めプログラムを作成してくれるのです。

もちろん、必ず良いことを届けてくれるかというと、そうではありません。あくまでも確率を高めてくれるという話です。だから、確率が五分五分の入れごろ外しごろのパットでの効き目が大きいのです。

すべてのショットでアドレスに入る前に「これから打つショットは私の意図する通りになる!」というメッセージを、本気で信じて強く心の中で唱えましょう。 これをラウンドや練習場でのショット練習の際にしっかり実行することにより、あなたは間違いなく「ボジティブ思考」の持ち主になるのです。

ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命
児玉 光雄
追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問、前鹿屋体育大学教授。京都大学工学部卒業後、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院で工学修士号を取得。米国五輪委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として、米国五輪選手のデータ分析に従事。臨床スポーツ心理学者として、ゴルフ、テニスを中心に数多くのアスリートのメンタルカウンセラーを務める。稲森佑貴、香妻陣一朗をはじめ数多くのプロを指導し、ツアー優勝へと導いている。能力開発にも造詣が深く、日本で最初に「右脳IQ」という概念を導入。これらのテーマで、大手上場企業を中心にこれまで1000回以上の講演活動をこなす。著書は250冊以上、累計300万部以上。1947年兵庫県生まれ。

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