野崎漬物株式会社 代表取締役社長の野﨑 偉世氏がご登壇します。野崎漬物株式会社は宮崎県に拠点を置き、宮崎で育ったやぐら干し大根を使用したたくあん「千本漬」や県産食材を使ったおせちなどの製造販売を行っています。宮崎では、巨大な木製やぐらで大根を干し、たくあん用の大根を作る伝統農法「櫓干し大根」が2020年度にグッドデザイン賞、2021年には日本農業遺産に認定されています。各方面から注目を浴びる一方、この農法を引き継ぐ後継者の不足が課題であり、後世にこの農法と宮崎の郷土文化を残していく必要があると自治体や企業は考えています。そこで同社は農業就労者の増加を目指し独自の労働環境を用意しており、従業員は大根のピークである冬場以外はライフセイバーやプールの監視員などのマリン事業に携わることで安定した収入を確保しています。加えて、ハワイ旅行の支給や就農者に対して祝金を給付するなど社内制度も充実しています。
今回は、野崎氏に宮崎の郷土文化とその魅力や現状の課題、同社独自の労働環境などについて伺っていきます。
こんな方におすすめ
- 地域の食文化に関心がある経営者の方
- 地域創生に携わる経営者の方
- 地方の働き方に興味があるビジネスパーソンの方
内容
- 宮崎の食文化とその魅力
- 現状の課題
- 独自の労働環境
- 今後の展望
講師紹介
野﨑 偉世氏(野崎漬物株式会社 代表取締役社長)
大学卒業後、2002年凸版印刷に入社。その後、家業である野崎漬物株式会社に入社。伝統産業である漬物製造業の事業の運営をしながらグループ会社の株式会社一ツ葉フーズでは約25,000セットおせち料理の製造を行う企業へと成長させる。2021年に農業生産法人野崎ファームを設立。日本農業遺産の農法でもある「やぐら干し大根」の作成に挑戦しています。原材料の高騰や人材不足、後継者不足など様々な課題を現在進行形で改革を行うべく日々挑戦を続けています。2022年に野崎漬物の代表取締役に就任しました。(野崎漬物株式会社・野崎商事株式会社・株式会社一ツ葉フーズ・株式会社野崎ファーム・株式会社ほっかほっか亭宮崎地区本部/代表取締役、社会福祉法人 睦美福祉会 理事長、宮崎フードサステナ事業協同組合 代表理事)