食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

J-オイルミルズのオリーブオイル理化学分析チームは、国際オリーブ協会(IOC)が認定する「オリーブオイル理化学タイプB認証」を昨年に続いて2年連続で取得した。

認定期間は2022年12月1日から2023年11月30日まで。同社のオリーブオイル理化学分析チームは、2018年に日本企業で初めて「オリーブオイル理化学タイプA認証」を取得後、20年まで連続でタイプA認証の継続認定を受けた。2021年には、日本の製油企業で初めて上位認証であるタイプB認証を取得している。

両認証は、IOCが主催するオリーブオイル理化学認証試験を受験し、IOCが定める技能評価基準を満たした機関・団体に与えられる。同社のオリーブオイル理化学分析チームは、定期的な訓練やモニタリングを受け、分析能力の維持、向上を図っているとしており、その能力を国際水準に合わせるため、今回認証を取得したIOCのオリーブオイル理化学認証試験を毎年受験している。

同社では、おいしいオリーブ油を日本の食卓に届けするため、「鮮度」にこだわり続けてきた。IOCの理化学認証の検査項目のうち「酸度」を、オリーブ油の「鮮度」を測る基準として、特に重要な検査項目のひとつと認識しているという。JOYL「AJINOMOTO オリーブオイル エクストラバージン」の原料のオリーブ油は、IOCが定める国際基準より厳しい独自基準を設け、酸度0.3%以下のものだけを厳選してスペインから輸入している。

J-オイルミルズでは、今後も理化学分析、専門のパネルによる官能評価共に技量の維持・向上を図るとともに、J-オイルミルズのオリーブオイルの信頼向上に寄与できる取り組みを進めていくとしている。

オリーブオイル理化学分析チームリーダーを務める油脂事業統括部家庭用事業部の加茂修一氏は、「2018年からIOCの理化学認証試験を毎年受験しており、昨年初めてタイプB認証の受験資格を獲得した。タイプB認証は対象となる分析項目が多く、習得にも時間がかかったが、認証を得ることができた。今年は昨年とは異なり、認証継続のプレッシャーもかかる中ではあったが、メンバーの頑張りにより認証継続できたことを大変うれしく思う」とコメントしている。

〈大豆油糧日報2022年12月20日付〉