食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

日本米粉協会は11月29日、都内で「ノングルテン米粉の製造工程管理JAS(以下、ノングルテン米粉JAS)認証説明会」を開催した。

ノングルテン米粉JASでは、製造工程でグルテンが混入する可能性のある箇所を特定し、最終製品のグルテン含有量を1ppm 以下となるよう製造工程を管理することが必要。2021年6月には、(一社)日本農林規格認証アライアンスが認証業務を開始している。

説明会には、農林水産省農産局穀物課・小俣範雄課長補佐、(一社)日本農林規格協会・島﨑眞人専務、(株)BMLフード・サイエンス第一コンサルティング本部東京グループ・津曲寛文課長が登壇。ノングルテン米粉JASやJAS制度全般の知識、取得するために必要なポイントなどを解説した。

小俣課長補佐は講演の中で、「世界のグルテンフリー市場はアメリカや欧州を中心に順調に拡大しており、2024年には約100億USドルに達する見込みだ」と説明。

「ノングルテン米粉JASは、製造工程を厳格に管理できる事業者が取得できる認証。JASによる国のお墨付きによって、高品質な日本産米粉の信頼性を高め、輸出を後押しすることが狙いだ」「パン、麺といった米粉製品の原料として、高品質で差別化できる日本産米粉の優位性を発揮することが期待される」とした。また、国内でも米粉の認知度が高まっていることに触れ、「消費者のニーズを捉え、認証制度を活用していただければ」などと呼びかけた。

〈米麦日報2022年12月2日付〉