伊藤園とキリンビバレッジは10月27日、自動販売機修理業務での協業を発表した。11月1日から神奈川エリアで開始し、2023年以降、首都圏・中部・近畿圏・九州に順次エリアを拡大していく。
ライバルメーカー同士だが、非競争分野として、作業効率やサービスレベルの向上を目指す。
現在、伊藤園が管理する自動販売機の修理は、伊藤園子会社のグリーンバリュー社が窓口となって複数の外部メンテナンス会社に委託している状況だ。
今回の協業では、キリンビバレッジの子会社で自動販売機のメンテナンス業務を行うキリンメンテナンス・サービス社が、伊藤園の自動販売機修理の窓口および修理業務を一元的に担うこととなる。
これにより、キリン・メンテナンスサービス社においては、自動販売機のメンテナンス業務が拡大し、一日あたりの作業効率のさらなる向上が見込めるという。
伊藤園においては、自動販売機の修理で、安定した高い技術・品質によるメンテナンスをスピーディに受けることができ、営業担当者の修理業務に関わる時間が短縮され、営業に専念できる利点があるという。
両社は、以下のようにコメントする。「今後も非競争分野における協業領域の拡大の可能性を検討し、持続可能な社会の貢献を目指すとともに、清涼飲料業界の発展に取り組む」。
なお、キリンビバレッジは、2018年9月からアサヒ飲料の自動販売機のメンテナンス業務を神奈川県から開始し、2019年9月に1都4県に展開エリアを拡大。その後、協業による成果が確認できたとして、中部・近畿・九州にも展開エリアを広げている。