左からシェルシュ・丸山智博代表取締役エグゼクティブシェフ、ひかり味噌・林善博社長、林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長
(画像=左からシェルシュ・丸山智博代表取締役エグゼクティブシェフ、ひかり味噌・林善博社長、林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長)

ひかり味噌がみその枠を超えた発酵の世界を提案する新ブランド「buquerico(ブケリコ)」を立ち上げた。

ブケリコとはスペイン語で花束を意味するBuqueと、スペイン語でおいしいを意味するricoを合わせた造語で、「カラダよろこぶ」「ココロよろこぶ」といった思いを込めた。

コンセプトは「発酵を楽しむ、発酵と遊ぶ」。第一弾商品「bean to MISO(ビーントゥミソ)」では、小豆、青えんどう豆、ひよこ豆をみそのように発酵させた商品で、パンに付ける、暖かい牛乳に溶かして発酵ポタージュを作るといったレシピ提案を展開する。また、「dip & spread(ディップアンドスプレッド)」は和・洋・発酵のマリアージュが楽しめるみそ香るおつまみとしてリリースする。販売は通販のみとなり、ブケリコ公式オンラインストアで、10月27日から発売する。

9月28日に行われたメディア向けの新ブランド発表会では、林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長が新ブランド立ち上げの意義や概要を説明した。

左からシェルシュ・丸山智博代表取締役エグゼクティブシェフ、ひかり味噌・林善博社長、林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長
(画像=左からシェルシュ・丸山智博代表取締役エグゼクティブシェフ、ひかり味噌・林善博社長、林恭子取締役コーポレートマーケティング本部長)

「国内のみそ市場はここ数年減少傾向にある。その背景には人口の減少、食生活の変化、生活スタイルの変化、食の多様化などがあると考えられる。当社ではみその新しい食べ方や使い方などを発信しながら、ビジネスの発展を目指すとともに、発酵やみその文化を後世に残していきたいと考えている。今回の『ブケリコ』についてもそういった思いを込め、これまでに無かった発酵の新たな魅力を発信していくことを目的とした」。

〈豆の味わいと色を楽しむ「bean to MISO」、みそや発酵フードを使った「dip & spread」〉

新ブランドの設計コンセプトは、「大人の、甘くない、ご褒美」だ。「ビーントゥミソ」では、豆本来の味わいと色を楽しむ発酵フードを、「ディップアンドスプレッド」では、みそや発酵フードを使った新しいメニュー提案を展開する。「ビーントゥミソ」(200g、756円税込)では、「小豆あずき」、「青丹あおに」、「黄金こがね」の3種類をそろえた。トーストした食パンに合わせる、おにぎりに塗って食べるような食べ方を提案する。「ディップアンドスプレッド」では、みそ、山椒、ナッツ、豚肉で作った「豚リエット」(150g、950円)と、みそ、柚子、チーズ、牛肉を使った「牛コンビーフ」(150g、1,361円)をラインアップした。

ターゲットは食に興味があり料理好き、夫婦世帯もしくは単身世帯で、素材の良さやストーリーに共感し、ギルトフリーなおやつ、おつまみが欲しいなどといった欲求をもつ人とした。

発表会では、フレンチレストランや居酒屋などを経営する、シェルシュの丸山智博代表取締役エグゼクティブシェフが出席し、新製品を使ったフレンチメニューを調理し、「和洋折衷のレストランでも活用できる調味料だと感じた。うま味があるので、だしの代わりにパスタやスープのうま味を引き上げる調味料として使える」と感想を述べた。

最後に登壇した林善博社長は、「ひかり味噌という会社をもっと知ってもらいたい。みその用途拡大、みそ汁以外にどうやって使ってもらおうか。大豆や麹の良さをどうやってしってもらえるかを考えていた。全く違う世界観にひかり味噌が突入した。私もワクワクした新しいブランドを掲げて、また新しいお客様との出会いができるのではないかという思いがある。小さく生んで大きくし、ゆくゆくは世界での販売を実現したい」と期待を込めた。

〈大豆油糧日報2022年9月30日付〉