2022年9月16 – 17日、東京でSBIアートオークション「LIVE STREAM AUCTION」が開催。全422作品が出品され、前回に引き続きロッカクアヤコがトップを飾る結果に。本オークションより、落札価格トップ5の作品とANDART取扱い作品の落札情報をご紹介。落札価格は手数料込み。
5)バンクシー《Love is in the Air》(2003)
落札価格:約1,000万円
バンクシーの代表作の一つである本作は、イスラエルとパレスチナを分断する壁に登場した壁画で、別名「Flower Thrower」とも呼ばれている。過激派に扮した青年が手榴弾や火炎瓶の代わりに「花束」を投げ入れる姿を描いたこの作品は、《Girl with Balloon》と並んでポジティブな表現で反戦を訴えた人気作品。今回落札されたのは、サインなしのエディション500の作品。(予想落札価格:約800万〜1,400万円)
ANDARTでは、反戦を訴えた作品《Flag》を取扱い中!
4)ロッカクアヤコ《Untitled》(2005)
落札価格:1,438万円
今回のトップ5にはロッカクアヤコの作品が3点ランクイン。本作は、ロッカクアヤコの代名詞である「段ボール」を支持体にアクリル絵の具で描かれた作品で、2005年に東京ビックサイトで開催された「デザインフェスタ vol. 22」で展示されたもの。サイズは80.0 × 49.0 cm。(予想落札価格:400万〜700万円)
3)1. KYNE/2. 村上隆 × KYNE
1.《Untitled : A-O》2.《Untitled : P-R》(2020-2021)
落札価格:2,013万円
出典:https://takashipom.hatenablog.com/
クールな表情の女性像で人気を集めるアーティスト・KYNE(キネ)のシルクスクリーン作品18枚がまとめて出品(右下の3枚が村上隆とのコラボレーション作品《Untitled : P-R》)。これらの作品は、2021年にカイカイキキギャラリーで開催されたKYNEの個展「KYNE Kaikai Kiki」で展示された作品をシルクスクリーンで制作したもの。KYNEはアジア市場で成長を続けており、SBIオークションでも高額落札されることが多い。(予想落札価格:500万〜800万円)
2)ロッカクアヤコ《Untitled》(2010)
落札価格:5,060万円
1)ロッカクアヤコ《Untitled》(2019)
落札価格:7,245万円
ロッカクアヤコの作品がトップ2を占めて今回のオークションは終了。2022年9月8日に開催されたマレットオークションでもトップ2を独占したばかりで、ここ近年のロッカクアヤコの勢いは今後もまだまだ続いていくと予想される。
2位の作品は、アクリル絵の具とキャンバス、サイズは100× 100cm。2011年にアムステルダムで開催された展覧会「Colours in My Hand」で展示されたもの。1位の作品も同じく、アクリル絵の具とキャンバス、サイズは100.5× 100cm。ロッカクアヤコの特徴でもある柔らかい線で鮮やかな色彩が全面に出た作品は、より高い人気を集める傾向が強い。(2作品ともに予想落札価格:3,000万〜5,000万円)
【ANDART取扱い作品落札情報】
草間彌生《赤色かぼちゃ》(1994)
落札価格:約885万円
草間彌生の代表モチーフの「かぼちゃ」を赤と白で描いた98枚限定のシルクスクリーン作品。「水玉模様」で描かれたかぼちゃに「網目模様」を背景に描かれた作品は、草間彌生の王道ともいえる組み合わせで世界中の人から愛されている作品。(予想落札価格:約330万〜550万円)
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文:ANDART編集部