三井化学、フェノール事業を行う子会社Mitsui Phenols Singaporeの全株式をINEOSに譲渡へ
(画像=ARTFULLY-79/stock.adobe.com)

三井化学株式会社(4183)は、連結子会社Mitsui Phenols Singapore Pte. Ltd.(シンガポール)の全株式をINEOS Holdings Limited(イギリス、INEOS)に譲渡することを決定した。
譲渡価額は総額330,000,000USDの予定。事前に三井化学が三井物産株式会社の保有する株式5%を譲り受けたうえで、Mitsui Phenols Singaporeの全株式を譲渡する。

三井化学は、化学メーカーとして、ライフ&ヘルスケア・ソリューション事業、モビリティソリューション事業、ICTソリューション事業、ベーシック&グリーン・マテリアルズ事業を展開している。

Mitsui Phenols Singaporeは、フェノール、アセトン、α‐メチルスチレン、ビスフェノールAの製造販売を行っている。

INEOSは、石油化学事業を行っている。

三井化学は、フェノール事業をベーシック&グリーン・マテリアルズ事業領域での再構築対象の一つと位置付け、ライトアセット化を方策の一つとして収益変動の低減を目指していた。 他社との協業も含めて検討してきた中、フェノール事業の規模において世界大手であるINEOへの譲渡が最善と判断し、本件に至った。

・今後の予定
契約締結日 2022年8月末
三井物産からの譲受日 2023年2月末
株式譲渡実行日 2023年3月1日

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら