2021年の美容医療市場規模は前年比101.8%の3,990億円
~コロナ禍の影響から脱して回復基調に~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の美容医療市場を調査し、市場概況、需要動向等を明らかにした。
美容医療市場規模推移
1.市場概況
国内の美容医療市場規模(医療施設収入高ベース)は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年は前年比96.3%の3,920億円と前年割れとなったが、2021年は需要も回復基調になり前年比101.8%の3,990億円となった。
2.注目トピック
美容医療市場の動向
美容医療施術は、外科的施術と非外科的施術にわかれる。これらは、美容外科を標榜する医療施設だけでなく、形成外科、皮膚科、美容皮膚科など、様々な診療科を標榜する医療施設において行われており、非外科的施術においてその傾向が顕著である。近年は、人口が集中している首都圏・関西圏・東海圏での開院が増加する傾向にある。アンチエイジング分野での再生医療やドクターズコスメの販売を強化する施設が増加しているほか、医療脱毛を専門とする脱毛特化型クリニックが急成長している。
3.将来展望
美容医療市場は今後も拡大基調で推移する見通しである。 施術内容としては、今後も同様に外科的施術の割合は減っていく一方で、美容皮膚科領域の非外科的施術比率が高まっていくと見られ、、特に「脱毛」「ボトックス注入」「にきび・にきび痕」「美肌」「二重瞼(埋没法)」「しみ・あざ・ほくろ除去」「ケミカルピーリング」などが有望であると思われる。
調査要綱
1.調査期間: 2022年4月~6月 2.調査対象: 美容医療に関連する医療施設、物販事業者等 3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話等によるヒアリングならびに文献調査併用 |
<美容医療市場とは> 美容医療とは、人の皮膚を清潔にし若しくは美化し、体型を整え、体重を減じ、または歯牙の漂白をするための医学的処置、手術及びその他の治療を行うことと定義され、本調査では国内における美容医療市場規模を医療施設収入高ベースで算出している。 |
<市場に含まれる商品・サービス> 美容医療 |
出典資料について
資料名 | 2022 美容医療の展望と戦略 ~市場分析編~ |
発刊日 | 2022年06月15日 |
体裁 | A4 258ページ |
価格(税込) | 165,000円 (本体価格 150,000円) |
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