2022年5月27〜28日、東京でSBIアートオークション「Modern and Contemporary Art」が開催。近代美術から現代に至る国内外のアーティストの作品全297点が2セッションに分けて紹介された。その中から、落札価格の高かったTOP5の作品とANDART取り扱いアーティストの落札情報をお届け。落札価格は手数料込み。
5)空山基《Sexy Robot_walking in the space》
落札価格:約4,600万円
空山基(そらやまはじめ)は1947年愛媛県生まれのアーティスト。高い写実力で人体とロボットを組み合わせた作風が特徴で、1970年代後半に発表した代表作「セクシーロボット」シリーズで世界的にも認知されるように。本作はその「セクシーロボット」シリーズの高さ184cm(台を含めて224cm)のエディション5の彫刻作品。(予想落札価格:3,000万〜5,000万円)
4)ロッカクアヤコ《無題》
落札価格:約6,325万円
オークション市場、特にアジアでトップアーティストに名を連ねるロッカクアヤコの2作品がランクイン。本作は90.5 × 90.5 cmのキャンバス作品で、指で直接描かれる優しい線で有機的に生まれる色の重なりがロッカクアヤコらしい。(予想落札価格:2,000万〜3,000万円)
3)草間彌生《かぼちゃ》
落札価格:約8,050万円
(予想落札価格:2,000万〜3,000万円)
2)草間彌生《かぼちゃ》
落札価格:約8,280万円
(予想落札価格:3,000万〜5,000万円)
世界の市場で安定した人気を誇る草間彌生の2作品がランクイン。3位は赤と黒でかぼちゃを描いた2001年制作の14 × 18 cmのキャンバス。2位は黄色と黒のかぼちゃ、1989年制作の15.8 × 22.7 cmのキャンバス。どちらもかなり小さいサイズでありながら、8,000万円を超える金額がつくところに草間彌生作品の価値の高さが窺える。
1)ロッカクアヤコ《無題》
落札価格:約9,545万円
今回のオークションのトップになったのは、4位の作品と比べると、少し大人びた印象の少女を描いた145 × 75cmのキャンバス作品。ロッカクアヤコの作品群のなかでは色が少なめである分、デフォルメをつけた手や洋服の動き、少女の表情などでアクセントを作った作品。(予想落札価格:4,000万〜7,000万円)
【ANDART取り扱いアーティスト落札情報】
バンクシー《Choose Your Weapon – Purple》
落札価格:約2,243万円
イギリスのストリートアーティストのバンクシーの版画作品。キース・ヘリングの作品に登場した「犬」のモチーフを取り入れた作品で、全部で19色展開されている。このPurpleは、そのなかでも最も希少な色の一つで、25部限定サイン入りのエディション。(予想落札価格:1,500〜2,500万円)
山口歴《SHADOW PIECE NO. 4》
落札価格:約2,013万円
ニューヨークを拠点に活動する山口歴(やまぐちめぐる)は、「ブラシストローク(筆致)」に焦点をあてた作品を制作するアーティスト。本作は2019年にニューヨークのGRギャラリーで開催された展覧会「MEGURU YAMAGUCHI: Shadow Pieces」で展示された作品。予想を大きく超えての今回の落札を受けて、今後のオークション市場での動きに注目が集まる。(予想落札価格:500万〜800万円)
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無料会員登録 文:ANDART編集部