Elastimed
(画像=Elastimed)

静脈疾患及びリンパ系疾患の悩みを改善する靴下


イスラエルのスタートアップが開発した、足の血行不良に悩む方に向けた画期的なスマート靴下を着用すると、継続的に血行改善を行うことが可能になる。

このスマート靴下を開発したのは、イスラエル発スタートアップ企業「Elastimed社」だ。CEO兼創業者のオメル・ゼルカ(Omer Zelka)氏によると、このスマート靴下は、インテリジェントマテリアルとも呼ばれるセンサー機能を持つ機能材料、いわゆる「スマートマテリアル」を使用した装置で、足の血液循環を促進させる効果がある。

ゼルカ氏はその仕組みをこう説明する。

「この装置は、実際に患者の足をマッサージし、血行を改善していきます。足から1.5mほどの距離に位置する心臓に向けて血流を促すことで、血行を改善します。電気パルスに応じてサイズが調整可能なスマートマテリアルを用いることで、これが可能となるのです。」

この電気パルスこそが、この装置のまさにエンジンに当たる部分であり、圧迫レベルを制御していくのである。

「スマートマテリアルは、電流を流すと膨張し、電流を切ると収縮します。装置を足に巻き付けて、電流を調整することで、圧縮と収縮を繰り返します。3~4つのストラップで足に巻き付け、上に向かって絞り上げることで、血行促進のためのマッサージ機能を果たすのです。」

現在慢性的な静脈疾患を抱えている患者のうち、着圧靴下を毎日着用しているのは、わずか5人に1人程度だという。今後、着圧靴下の代替品としてElastimedが選ばれていくだろう。同社によると、この装置はアスリートたちの激しい運動後の疲労回復にも最適であり、妊娠中の女性に起きがちな、体液の鬱滞による足のむくみの解消にも役立つとしている。

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