村田製作所の米国子会社、米レゾナントを買収
(画像=Raimundas/stock.adobe.com)

株式会社村田製作所(6981)は、米国子会社のMurata Electronics North America, Inc.(アメリカ・ジョージア州、MENA)が、Resonant Inc.(アメリカ・テキサス州、Resonant 社)を買収することを決定、合併契約を締結した。

本件に伴い、Resonant社は、村田製作所の連結子会社となる。
買付価格は、普通株式1株当たり4.5米ドル。
買付けに要する資金は、約336億円。

MENAの完全子会社として新たに設立された買収目的子会社であるPJ Cosmos Acquisition Company, Inc.(PJ Cosmos AC)を通じて、 Resonant社に対し、現金による株式公開買付けを実施。
その後、Resonant社を存続会社とするPJ Cosmos ACとResonant社の現金対価での吸収合併を実施する。

PJ Cosmos ACは、その関係会社などの既保有分と合わせてResonant社の発行済み普通株式の50%超となる株式の応募があった場合に本公開買付けを実行する。

村田製作所は、ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売など事業を展開している。

Resonant社は、高周波フィルタおよびそのシミュレーションソフトウェアの開発、設計を行っている。
2019年10月、村田製作所は、Resonant社の「XBAR®技術」*を用いて特定の周波数に対応する高周波フィルタを独占して開発する契約を締結している。

本提携により、村田製作所がこれまで培ってきたフィルタ技術やプロセス技術を、Resonant社が有するXBAR技術と融合させ、シナジー効果創出を目指す。
また今後、さらに優れた高周波フィルタの提供を目指すとともに、通信市場におけるマーケットリーダーとしての地位をより強固なものへと目指していく。

*圧電単結晶薄膜を活用する高周波・高耐電力対応が可能なフィルタ技術

(提供:日本M&Aセンター

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