アート作品を飾ったりホスピタリティあふれる空間で楽しむ体験型、ミュージアム型のホテルに注目が集まっている昨今。そうした特別な体験ができる宿泊施設は「アートホテル」と呼ばれ、海外のみならず国内でも「アート」をテーマにしたホテルが増えています。そんな中で今回は、東京都内のおすすめアートホテルを編集部がピックアップしてお届けいたします。それぞれテーマも異なるホテル、あなたはどのホテルがお好み?

BnA_WALL@日本橋

五街道の起点である名橋「日本橋」エリアに、2021年2月に誕生したばかりの、話題のオルタナティブホテル。「今、ここで生まれるアート」がコンセプトの当館では施設の象徴となる大壁(WALL)は塗り替え続けられるようになっており、いつ訪れても新鮮な発見や体験が可能に。

BnA_WALL@日本橋
(画像=BnA_WALL@日本橋)

画像引用:https://prtimes.jp

また、地下にはアートファクトリーを設置しているため、アートの制作現場としての機能も果たすだけでなく、宿泊売上の一部が作家に還元される独自のシステムが導入され、持続可能なアートシーンの活性化に寄与するという点も大きな魅力だ。

宿泊施設としては展示スペースをはじめ、カフェ&バー、ラウンジも併設しているほか、各客室ごとの床・壁・天井から家具に至るまで、アーティストがこだわり抜いてつくった個性あふれる空間を楽しむことができる。

BnA_WALL@日本橋
(画像=BnA_WALL@日本橋)

画像引用:https://prtimes.jp

BnA_WALL@日本橋
(画像=BnA_WALL@日本橋)

画像引用:https://prtimes.jp

パークホテル東京@汐留

「日本の美意識が体感できる時空間」というコンセプトのもと、地下2階と1階、さらに5階から34階まで、400点以上のアート作品が常時展示されている極上の美空間、東京・汐留のパークホテル東京。

パークホテル東京@汐留
(画像=パークホテル東京@汐留)

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

各々コンセプトの異なる「アーティストルーム」と呼ばれる客室は、テーマも富士山、金魚、おたふく等々、和の美と粋が凝縮しており、調度品やカーテンルームやベットカバーなどとも絶妙にした空間。壁紙には直接絵が描かれ、原画やオブジェが置かれるなど、アーティストの世界感を存分に味わうことができる。

パークホテル東京@汐留
(画像=パークホテル東京@汐留)

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp 「おたふく」がテーマのアーティストルーム

その他、ロビー階では日本の四季を楽しむ展示会「アートカラーズ」が年4回されていたり、定期的にアーティストの展覧会も開催されるなど、定期イベントも盛りだくさん。

1948年、芝公園に創業以来、世界各国のゲストをもてなしてきた当ホテルは、日本の美意識を伝えるホテルとしてアートをテーマに、今なお多くの海外ゲストを惹きつけている。

TRUNK(HOTEL)@渋谷(神宮前)

宿泊者だけでなく様々な人が集い、つながる場所として等身大で社会的な目的を生活する「ソーシャライジング」がコンセプトの、東京・渋谷(神宮前)のブティックホテル。

TRUNK(HOTEL)@渋谷(神宮前)
(画像=TRUNK(HOTEL)@渋谷(神宮前))

画像引用:https://www.trunk-base.com

直接的には「アート」をテーマにしたホテルとは異なるものの、そのコンセプトはLAから世界のホテル業界にイノベーションを起こした「エースホテル(Ace Hotel)」からヒントを得ているとあり、空間自体もシンプルで洗練されたデザインと木目調の調度品によって構成されている。

客室のインテリアも古材や廃材を活用するなど一貫性がありスタイリッシュ。独自のラグジュアリーホテルとしてのステイ体験ができるのも魅力。

感度の高い人々、カルチャーやアート好きの大人たちが集まるスポットとして、愛されている。

TRUNK(HOTEL)@渋谷(神宮前)
(画像=TRUNK(HOTEL)@渋谷(神宮前))

画像引用:https://www.fashion-headline.com ラウンジスペース

KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS@蔵前

近年、アートプロジェクトなども盛んな墨田区界隈で話題の注目のホテル。2020年3月オープン。館内には複数のアートギャラリーが作品を公開保管する収蔵庫をはじめ、様々なアート作品が収蔵されている、アートストレージ併設型のホテル。華美な装飾品などを省いた、シンプルですっきりした空間であるのが特徴。

 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS@蔵前
(画像= KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS@蔵前)

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

なお館内のバーラウンジでは、EN TEA(佐賀・嬉野)が厳選した薫り高い茶葉を使った日本茶カクテルを中心に、和文化を取り入れたメニューを提供。金工作家・竹俣勇壱氏による茶器の展示もある。

 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS@蔵前
(画像= KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS@蔵前)

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

どこか「禅」の心が息づく雰囲気のホテルで、シンプルステイを楽しんでみては。

次回は、関東に続き、京都や大阪など関西エリアのオススメのアートホテルをご紹介予定です。年末年始にアートに触れながら特別な体験を。どうぞお楽しみに!

ANDARTでは、オークション速報やアートニュースをメルマガでも配信中。無料で最新のアートニュースをキャッチアップできるので、ぜひ会員登録をご検討ください。

文:ANDART編集部