食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

ボーソー油脂は12月1日納品分より、こめ油を価格改定する。

改定内容は、加工用バラ、ミニローリーが30円/kg以上、コンテナ、ドラムが30円/kg以上、業務用一斗缶が500円缶以上、ペットボトルが30円/kg以上の値上げとなる。

ボーソー油脂の価格改定は、6月と9月のそれぞれ30円/kg以上に続いて3回目となる。「原料調達コストの一段の上昇を受け、度重なる価格改定をせざるを得ない状況となった」(同社)。トータルの改定額は、90円/kg以上、1,500円缶以上となる。

原料高騰の背景について同社は、「世界的な食用油需要の強さとバイオ燃料需要の拡大により、一過性ではなくなり、継続的な水準になると懸念している」と現状認識を示す。

国産原料である米糠は、米の消費量の減退により発生量の減少が続いており、さまざまな調達コストが上昇しているという。輸入原油も、その他油糧原料の相場高騰もあり、各国からの調達価格の高騰が続いている。特に主力調達先のブラジル産原料は、海上コンテナ不足による需給ひっ迫が続くと予想されている。さらに、これらの原料相場の上昇に加え、資材などの上昇もコストアップが避けられない状況となっている。

〈大豆油糧日報2021年10月13日付〉