学校給食物資開発流通研究協会(学流協)による令和4年度「学流協の推奨品」は、新規16品(昨年12品)、更新品43品(昨年45品)の合計59品(昨年57品)で、過去最多となった。新規16品のうち調理冷凍食品は8品、冷凍魚肉練り製品は1品、デザートは4品となった。
サステナブルな食品として注目が集まる大豆ミートも、「大豆ミートバーグ」「大豆ミートミニバーグ」として新たに登場した。
審査会は昨年同様、感染防止対策を行い開催された。東京、熊本の2回の学校関係審査会では延べ19名の栄養教諭・学校栄養職員・PTAが参加した。
古川裕志会長(大槻食材社長)は「素材品を中心に調理の汎用性の高い食品、加えて不足しがちな栄養素を強化した食品や食物アレルギーを考慮した食品が提案され、いずれも高く評価された」と審査会を振り返る。また、「学流協は生産・流通両会員の連携を強化し、今後とも推奨品事業などを通じて、『食育の生きた教材』としての学校給食の充実のため更に取組みを進め、公益法人として学校給食を通じて、子どもたちの健康な身体と心を作るための工夫と提案に鋭意努めていく」とコメントした。
〈2021年度は9,000万食超える見込み〉
2020年度の「学流協の推奨品」の普及食数は約7,700万食で、新型コロナウイルス感染症の影響により約3ヶ月間学校給食が休止したにも関わらず、2019年度の実績をやや上回った。2021年度は9,000万食を超える実績を見込む。なお、新規推奨品は正式には公的機関による栄養分析・衛生検査終了後となる。
〈冷食日報2021年10月8日付〉