ケンミン食品「冷凍ビーフン自販機」好調
(画像=ケンミン食品「冷凍ビーフン自販機」好調)

ケンミン食品(兵庫県神戸市、高村祐輝社長)は、ビーフンメーカーで初となる冷凍ビーフンの自動販売機を神戸元町のケンミン食品本社ビル前に設置し、9月1日より販売を開始した。冷凍ビーフンの自動販売機という物珍しさから、各種メディアに取り上げられ、現在にわかにブームとなっている。

自動販売機では、レンジで加熱するだけで簡単に食べられる「焼ビーフン」(2食入り税込500円)をはじめ、「はるさめの炒め物」(2食入り税込500円)など全5種を扱う。自動販売機は、サンデン・リテールシステム(東京都墨田区)の冷凍自動販売機「ど冷えもん」を導入した。

コロナ下で増加傾向にある非接触販売の場を設けるための設置だが、想定よりも売上は好調だ。1日50個を目標としていたが、平日でも倍、土日になると4倍以上の売上がある。「当社の周辺には、ファミリー向けの住宅や単身者用マンションが多く、簡単に食べられる冷凍ビーフンの自動販売機は近隣住民の生活にフィットしたようだ」(同社担当者)。

テレビでも取材され、一般の消費者がSNSで拡散することで遠方から車で見に来る人もいるという。「ここまで拡散されると思わなかったが、それほど冷凍ビーフンの存在を知らない人が多いということだとも認識した」とし、支社への設置も検討している。

ビーフンは全国の中でも九州で一番売上が高いため、まずは九州支社前への設置を目指す。「ビーフンを食べる機会が増える取り組みをし、食事の選択肢にビーフンが入るように認知度を高めていきたい」と、一過性のブームでは終わらせないよう、今後さらなる売上拡大に向けた戦略を練る。

〈冷食日報2021年9月17日付〉