新築・完全個室の24時間365日対応デイサービスである「ブル ーミングケア」を58拠点(直営10 / FC48)、地域密着型通所介護「ペルメールケア」を190拠点(直営4 / FC186)、自立支援特化型の地域密着型通所介護「ケアフィットルーム」を4拠点(直営1 / FC3)展開するCare Nationでは、業界内で先駆けてVR 技術を用いた新コンテンツの提供を開始。展開する「ブルーミングケア」の利用者に向けてサービス提供を開始した。
(※2021年10月号「トップインタビュー③」より)
施設見学希望者の内見の手間を簡略化
2021年5月に本格始動したWEB内覧サービスは、VRコンテン ツのプラットフォームを提供するナーブ(東京都港区)のVR技術提供を受けて開発したもの。動画配信サービスとは異なり、閲覧者自身で360度上下左右の視点移動が可能なため、オンライン上でも事業所内をよりリアルにイメージできる。
デジタルに不慣れな人でも直感的に動ける仕様で、HP上に表示されたドアをクリックしてWEB内覧ページに接続。画面上のチャイムを鳴らすと営業担当者が呼び出され、同じ画面を共有しながら案内を受けられる。
加盟店がVR内覧を導入する際の初期費用は、通常価格から5%オフの2万3750円(税抜)。また月額費用についても通常価格から5%オフの1万8981円(税抜)となる。撮影用のVRカメラについても、通常月額3000円のところ、加盟店であれば無料で貸与する。また、加盟店独自のHPにVR機能を実装(月額費用に含むため、無料)することもできる。今後もWEB事業所内の介護用アイテムから販売ページに移行するなどコンテンツを拡充する方針だ。
「実は3年前からVR事業自体はありました。しかし、コロナ以前は手抜き感があると受け取られ軌道に乗せられず、撤退しようかと思っていたところを再始動しました。対面営業にも利点は多いので、新しい技術をミックスしながら営業できるよう本部として加盟店をサポートしてきます」(礒部孝浩社長)
同社では、さらにWEB内覧機能から派生したサービスとして、ナーブ株式会社と提携し、旅行代理業HISとVRツアーもスタートした。これは事業所内のレクリエーション時間に30〜40分間、質問とクイズを織り交ぜ20名程度で行うというもの。また事業所のツアーで気に入った利用者が、自宅で家族と観られるサブスクリプションサービスも用意した。ほかにも1名当たり3000円〜4000円で体験できる、生配信のオリジナルパッケージツアーも受注する。磯部社長は「コロナで混とんとした世の中ですから、気分が晴れたらいいなという気持ちでスタートしました。現在のツアー先は海外が多いため、利用者から要望の多い日本国内の温泉地などを増やすのが当面の目標です。浅草で人力車に乗ったりしたいですね」と意気込む。
ブルーミングケアは2024年1 00事業所開設を目標に掲げ、今年度中に12店舗が開店予定だ。