大日本住友製薬株式会社(4506)および中国子会社である住友制葯(蘇州)有限公司(中国蘇州市、住友制葯(蘇州))は、Roivant Sciences Ltd.(イギリス・ロンドン、Roivant)、その子会社であるRoivant China Holdings Ltd.(バミューダ)およびその子会社であるSinovant Sciences HK Limited(香港、Sinovant HK)との間で、Sinovant(Roivant China Holdings Ltd.とSinovant HK)が有する複数の開発化合物に関する中国、香港、台湾等における独占的な開発・販売権等を住友制葯(蘇州)が譲受ける契約を締結した。
Sinovantは、Nabriva Therapeutics Ireland DAC(アイルランド・ダブリン)とのlefamulin(一般名)に関するライセンス契約等を住友制葯(蘇州)に譲渡し、住友制葯(蘇州)は、lefamulinの中国等における独占的な開発・販売権を獲得する。また、住友制葯(蘇州)は、ビベグロン(一般名)、RVT-802(開発コード)、rodatristat ethyl(一般名)の中国等における権利を獲得する。
大日本住友製薬は、医療用医薬品、食品素材・食品添加物、動物用医薬品等の製造および販売を行っている。
住友制葯(蘇州)は、医療用医薬品の製造および販売を行っている。
Roivantは、機敏性と起業家精神を重視したバイオテク・ヘルスケアテクノロジー会社「Vant」という子会社を複数設立している。
Sinovantは、Roivantの子会社であり、北京、上海、香港を拠点とするバイオ医薬品企業。中国をはじめとするアジアにおいて、複数の開発品を有している。
本件により、大日本住友製薬および住友制葯(蘇州)は、住友制葯(蘇州)が現在注力している感染症領域にlefamulinを加わることで、より一層、中国等における感染症治療への貢献を図る。
また、獲得する他の3つの開発化合物についても中国等の患者治療に貢献し、中国・アジア市場における持続的な成長を目指す。
(提供:日本M&Aセンター)