ハナマルキ 花岡社長
(画像=ハナマルキ 花岡社長)

〈塩こうじ事業は13%増の13億円、タイ新工場を起点に海外出荷も強化〉
ハナマルキは4月9日、都内ホテルで記者会見を開き、花岡俊夫社長が2020年度の振り返りや今後の事業展開について話した。

冒頭、平田伸行広報宣伝室長は、2020年度の業績について説明した。全体の売上高は0.5%減の198億円、みそ領域は前年並みの99億円、加工食品領域(即席みそ汁、菓子原料、塩こうじ)は1.0%減の99億円となった。

加工食品領域のうち、塩こうじ事業に関しては、2020年度も引き続き伸長し、売上高は13%増の13億円となった。2019年度が前年対比9.5%増で、それを上回る伸び率となっている。

ハナマルキでは、「液体塩こうじを戦略商品としながら、粒タイプの売上も拡大しており、塩こうじ全体のシェアを着々と広げている」という認識を示した。また、家庭用領域では、店頭販売ができない中、きめ細やかな店頭フォロー活動を行い、90秒テレビCMや動画でのレシピ紹介にも取り組み、液体、粒タイプすべてが伸長しているとしている。さらに、業務用はスーパー・コンビニ向けの総菜、大手外食チェーンでのメニュー採用が増えており、肉・魚の下味のみならず、タレやスープ、味付けなど使用用途が広がってきているとした。

2021年度経営計画については、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の業績を予測することは困難なことから、非公表とした。

塩こうじ事業については、2021年についても前年増を見込んでいる。タイ新工場では、FSSC22000、BRCを取得した。現状稼働率が高く、今後も海外への出荷が増えていくと予想している。また、昨年6月に中国駐在事務所を設立し、中国での取り組みも強化していくとした。

〈大利根工場で新倉庫建設、秋にみその新製品投入、タイ工場で新液体塩こうじの生産も〉
塩こうじ事業に対して、花岡社長は、「塩こうじ市場は拡大基調にある。大手以外のメーカーからの商品も売り上げを伸ばしている。コロナ禍による内食需要の高まりが後押ししている。使い方を提案してきたことがマーケットの拡大につながっている。ハナマルキでは、タイに建設した工場で新しいタイプの塩こうじを生産するための設備を2021年秋までに完成する計画で進めている」とし、新たな展開に取り組んでいることを明らかにした。

また、他の設備投資に関しては、「みそや液体塩こうじの輸出が増えてきているので、大利根工場で倉庫の建設を進めており、2022年の3月の完成を計画している」とした。

みその輸出に関しては、「コロナ禍で減っているが、利益は増えている。業務用は落ち込んでいるが、家庭用は好調だ。そうすると単価が上がってくるので、利益は出ている」という認識を示した。

2021年秋には、みその新製品の投入も計画しているほか、新型の液体塩こうじの発売も控えていることを明らかにした。

直近で効果の高かった販促では、「伊那工場のみそ作り体験館で仕込んだみそを100個限定で販売したところ、2kg・5,000円(送料込み)が2時間半で完売となった」と反響の大きさに驚いたことなどを紹介した。

コロナ禍で営業を休止していた「みそ作り体験館」(長野県伊那市)が5月17日から営業を再開する。再開にあたっては、従業員のマスク着用、来場者受け入れごとのアルコール消毒、グループごとの適切な距離の確保、室内の換気など、新型コロナ感染症の拡大対策を徹底し、安心して来場してもらえるように努めるとした。

「液体塩こうじ」のプロモーションでは、クックパッドが運営する生鮮食品EC「クックパッドマート」で「液体塩こうじ」を1,000本配布する。同商品を利用した後にアンケートも実施し、継続使用意向を確認し、今後のプロモーション戦略につなげていきたいとしている。

〈大豆油糧日報2021年4月15日付〉