2020年豆乳生産量、前年に続き過去最高を更新(画像はイメージ)
(画像=2020年豆乳生産量、前年に続き過去最高を更新(画像はイメージ))

〈無調整豆乳が15.4%増と拡大、この10年で6倍に、調製豆乳は2.1%増と堅調〉
日本豆乳協会がこのほどまとめた、2020年(1~12月)の豆乳生産量は、前年比5.3%増の43万534kLとなり、前年に続き、過去最高の生産量を記録した。

無調整豆乳が15.4%増の12万5,035kLと大幅な増加となりけん引した。また、豆乳の中で最も生産量の多い調製豆乳は、2.1%増の20万9,289kL、豆乳飲料の果汁入りは7.2%増、コーヒーや紅茶などのフレーバー系「その他」は2.1%増と堅調だ。

日本豆乳協会・豆乳生産量の推移
(画像=日本豆乳協会・豆乳生産量の推移)

四半期で見ると、10~12月期は1.6%増の10万8,412kLとなった。分類別では、無調整豆乳は1.2%減の3万1,185kL、調製豆乳は4.5%増の5万4,112kL、豆乳飲料は果汁入りが0.2%増、「その他」は4.7%減となった。

日本豆乳協会は、前年同期を下回ったカテゴリについて、コロナ禍においてテレワークが推奨されたことで、オフィス街を中心とするコンビニでの利用者が減り、やや減少に転じたと分析している。一方、調製豆乳を中心に在宅需要は引き続き増加傾向にあり、家庭内での豆乳の普及が進んでいると見ている。

なお、2020年は第2四半期から、四半期で約11万kL前後の生産量となり、特に無調整豆乳や調製豆乳の愛飲者が増加傾向にあるとする。調製豆乳は、2008年から倍以上に増加している。無調整豆乳はこの10年間で約6倍となり、調製豆乳の生産量に徐々に近づくほどの伸長を示している。

生活者への豆乳の飲み方、食べ方、料理などの提案が受け入れられ、日常的に鍋や料理に加え、コーヒーや紅茶などにも気軽に使用するようになってきたことなどが、家庭の中に豆乳を愛飲する習慣が浸透してきていることを確認したとしている。

〈大豆油糧日報2021年2月16日付〉