アサヒ飲料は、「三ツ矢サイダー レモラ」(500mlPET、1.5LPET、300mlボトル缶)を3月23日から全国発売する。中味はレモンとライムの爽やかな香りの炭酸飲料で、さっぱりとした甘さとなっている。
有糖炭酸は、好調を続ける無糖炭酸水に比べて市場は活性化していない。ただ、有糖と無糖の炭酸を併飲するユーザーが多いことから、無糖派も手を出したくなる甘すぎない味わいの有糖の炭酸飲料を提案し、新しい時代の定番商品に育成するねらいだ。
「三ツ矢」は、同ブランド137年の歴史で、2020年の販売数量は過去最高の4075万箱(前年比104.1%)となった。これは、従来品よりラベルを短く薄くして見た目でも爽快感を高めたことや、国民的グループをCMキャラクターに起用したことが要因だ。
そして、コロナ禍の影響で人々の生活が変わる中、100年以上続くブランドが持つ安心と信頼も、生活者から選ばれている価値となっている。アサヒ飲料は、他にも100年超ブランドの「ウィルキンソン」と「カルピス(希釈用)」が、2020年は過去最高の売り上げを記録し、家庭内でのリフレッシュニーズに応えた。
2021年の「三ツ矢サイダー」は、安心と信頼を背景に、より現代の人々から共感を得るため、2009年の「三ツ矢サイダー オールゼロ」に続く、“12年ぶりの大型新商品”として「三ツ矢サイダー レモラ」を発売する。「レモラ」は、これまで複数回にわたり中味やパッケージを変え、昨年も「三ツ矢」ブランドの限定復刻シリーズとして販売し、人気となっていた。
1月26日にアサヒ飲料が開いたオンライン発表会で、相生宏之マーケティング本部長は、「有糖炭酸と炭酸水を併飲するユーザーは、炭酸ユーザーの約32%を占めており、中間領域は巨大市場だ。炭酸飲料はおいしいが、甘すぎるものに不満を感じる方々に向け、“三ツ矢サイダー”から炭酸飲料市場を拡大する新提案を行う。さっぱりした甘さで、これからの時代の王道の炭酸飲料にしたい」と語った。
パッケージは、1967年に飲まれていた「三ツ矢 レモラ」のベースカラーである青を継承しつつ、中味の特徴であるさっぱりした味わいをイメージしたデザインを採用した。ロゴも1967年当時の商品ロゴの雰囲気を残し、幅広い世代に訴求していく。