〈ネスレの次の目玉はスムージー〉 ネスレ日本とファンケルは12月17日、保存料、香料、着色料、甘味料が無添加で、近年注目を集めている“スーパーフード”の入ったスムージーを手軽に楽しむことができる「nesQino」(ネスキーノ)を、ネスレ通販オンラインショップと、ファンケルの通信販売と直営店舗(18店)で販売する。
新感覚のスムージー「ネスキーノ」は、専用のブレンダーであるQ-Cup(キューカップ)を使用し、世界各地のスーパーフードを軸にしたサッシェ(小袋)で、気分や好みに合わせて18通りの組み合わせを楽しむことができる。仕事や家事で忙しい生活を送る人々を中心に、「自然な素材にこだわりたい」「質の高い時間を過ごしたい」というニーズに応え、アクティブで健康的なライフスタイルを応援するねらいだ。
“スーパーフード”を、ネスレのグローバルの調達力と、小さい袋の中に閉じ込める技術により、毎日手軽においしく摂れる形にし、ネスレが目指す “食の持つ力で、すべての人々の生活の質を高める”を実現するための目玉施策のひとつといえそうだ。これまで日本では、「ネスカフェ」と「キットカット」のブランド力が強いことから、“コーヒーとチョコレートの会社”のイメージが強かったが、「ネスキーノ」は、会社の“健康”イメージへの新しい旅となる。
製品概要は、好きなサッシェ(小袋)2種を1袋ずつ選び、約200mlの水と共にQ-cupで混ぜ合わせることで、手軽に自然の恵みのスムージーが楽しめる。ボタンを押せば約2分間で完成。コールドと温かい飲料を選ぶことができる。エアイン技術を使ったテクノロジーで、ふわっとした食感に仕上がるという。スーパーフード サッシェは、チアシードやクランベリーなどをそれぞれブレンドした6種類、ベース サッシェは、ミルクやオーツ麦などをブレンドした3種類から選べ、その日の気分や好みに合わせて18通りのおいしさが楽しめる。
発売前に行ったオンライン説明会に出席した女優の河北麻友子さんは、「ふわっとしたエアリーな食感に仕上げてくれるので、満腹感もあり、朝の1食分としてもいい。お手軽で、種類が豊富で、ハッピーな気持ちになれる商品になっている」と話すとともに、「タイムレスフレア」と「スムージーベース」の組み合わせなどをおすすめとした。
「タイムレスフレア」のサッシェには、完熟イチゴの果肉と酸味のあるシーバックソーン、そしてスーパーフードのチアシードが入っている。河北さんは、「とてもフルーティー。イチゴのつぶつぶ(の感じ)が出ているのがすごい。口触りがすごくよい」などと語った。
ネスレ日本常務執行役員のグンター・スピースEコマース本部長は、「ネスレ日本とファンケルは、2017年10月以来、コラボレーションして(健康寿命延伸などに向けた)プロジェクトを展開してきた。新たな取り組みとして、ボタンひとつで、世界のスーパーフードを毎日楽しく摂れるようなライフスタイルを一緒に提案していく」と話した。
また、今後について、「より日本のお客様やお客様の健康ニーズに対応した商品開発も進めていきたい。来年からはファンケルのノウハウを活かして、日本のスーパーフードを世界に向けても発売したい」とした。
ファンケル上席執行役員の若山和正健康食品事業本部長は、「3年前から、ネスレ日本の持つイノベーション的な技術力、そしてファンケルが持つ製剤開発技術を組み合わせ、全く新しい製品・サービスに努めてきた。今回の“ネスキーノ”の共同展開は、その取り組みをもう一歩進めるものだ。世界中からグローバルな視点で、スーパーフードを集められるというのは、グローバルで展開するネスレ日本ならではの強みだろう。その強みと、ファンケルの培ってきた美や健康に関する知見、そしてエビデンスを融合させることにより、世の中にはない全く新しい製品・サービスの提案ができると考えている」と語った。
「ネスキーノ」の発売に向けて、中心的に準備を進めてきたネスレ日本Eコマース本部ネスキーノ部の栗山真由子ブランドマネジャーは次のように語る。「“ネスキーノ”はひとことでいうと、こだわりのスーパーフードをおいしく、簡単に摂ることができ、みなさまの健康的な毎日をサポートするもの。みずみずしいフルーツや野菜を凝縮したサッシェと水をQ-cupに入れてボタンを押すと、独自の技術でミキシングし、ふわっとしたエアリーなスムージーが出来上がる」。
「“ネスキーノ(nesQino)”の語源は、東洋の考え方の“気=Qi”にヒントを得ている。心身の健康のためには気のバランスを保つことが重要とされている。Qの文字を真ん中に置いて左右2つの部分で構成することで、バランスが重要であることを表した。2種類のサッシェで作る製品特徴やシステム全体も合わせて表現している」とした。
なお、サスティナビリティの取り組みも「ネスキーノ」にとって重要なポイントで、独自のリサイクルシステムにより、パッケージ素材の資源を再活用するという。使用後のサッシェ(小袋)は、紙の素材とそれ以外を分離し、紙の部分は再生紙として活用することが明らかにされている。