顧問先の不満の声から、契約解消を防ぐヒントを紹介。
今回は、若手の軽いノリが顧客を困らせ、解約につながったケースです。
いわゆるチャラ系のノリに振り回されてます
昨年7月、夜はバーとして営業できるカフェを開店しました。
ネット検索で飲食店が得意だという税理士事務所を見つけ、
所在地が店と近いこともあり、顧問をお願いすることにしました。
経営は初めてということで、 税金はもちろん資金運用に関する知識もゼロ。
そんな私が初めて会った税理士さんは、スマートでおしゃれなうえに博学で、
とても頼りになりそうな人でした。
見た目は若いけど飲食店経営に関しても詳しく、
いろいろ相談できるかなと前向きに捉えていたのですが......。
まず、連絡は基本的にLINEにしましょうと言われました。
これはまあ、今や最も迅速対応なツールだし、便利なので承諾。
たまにはお店に寄ってくださいねと伝えたら、友達を連れて週イチで来店。
しかも、常連レベルの騒ぎっぷり。
それを許してしまっていたせいか、最近では業務連絡でも「〜っすね!」と
若者言葉を容赦なく浴びせてくるようになりました。
つい先日も約束の期日に連絡がなく、そういうのは困るという旨を留守電に残したところ、
「もうしわけありませーん!」とLINEで返す始末。
しかも、猫が目を潤ませた「ごめんにゃ」 のスタンプとともに......。
これ、反省してるんですかねえ?
そろそろ我慢も限界です。
担当を替えてもらう、もしくは他の税理士事務所を探すべきでしょうか?
いわゆる〝チャラ男〞という人種の扱い方が、わかりません。
行き過ぎた接し方はNG! 顧客との距離感を大切に
人の第一印象は、見た目や態度、声のトーンや話し方によって決まります。
最初は気をつけていても、コミュニケーションをとって関係を築いていく中で、
無意識に相手をイメージ化してとらえようとします。
これをラベリングといいますが、悪い印象を相手に与えてしまい、
レッテルを貼られてしまうと、それを払拭するのは簡単ではありません。
気さくなやりとりを好む顧問先は少なくありませんが、
距離感を無視した態度はよいとは思わないでしょう。
相手の話を聞くだけではなく、
相手に与えたい印象を考えながら、意思を伝えるよう意識しましょう。
※月刊プロパートナー2020年1月号より抜粋
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