初期費用3万円で始められる店舗アプリ作成 テイクアウトやデリバリーにも対応/みせプリ/黒田 拓士社長
(画像=黒田 拓士社長(44))

店舗のリピーター獲得ツールとして注目されている店舗アプリの開発だが、初期投資で数百万円以上の費用がかかるものがほとんどである。そのため個店や小規模店舗では、アプリ導入は無理と諦めているところも多いだろう。だがフォルクスウェア(熊本県熊本市)の「みせプリ」は、格安で店舗アプリの作成が可能。契約者の8割が利用するスタンダードプランは、初期費用が3万円。また月々発生する1万4800円の利用料は、業界内でもかなり低

額のものとなっている。料金を抑えられる理由は、アプリの形態がフォーマット化されている点にある。オーダーメイドで一から制作する「スクラッチ」とは異なり、制作もエンジニアではなく、非エンジニアが担当するため、人件費コストを圧縮できるのだ。

初期費用3万円で始められる店舗アプリ作成 テイクアウトやデリバリーにも対応/みせプリ/黒田 拓士社長
(画像=▲ 40 種類以上のテンプレー トはバラエティ豊富)

またテンプレートの形式とはいえ、デザインは 40種類以上を取り揃えている。ナチュラル・クール・ポップといったイメージで選択でき、 アイコンや背景のデザインを選び、入れる機能を選択することで、見た目の印象も大きく変えることができる。

「アイコンのボタンやフォントも微妙に変え、店舗ごとに違うアプリができるようこだわっています」店舗アプリとしての機能は、スタンプ、クーポン、プッシュ通知などのほか、珍しい機能もある。「マイヒストリー」と呼ばれる機能は、体験した店舗についての感想や星でのランク付けを記録できるもの。一般には公開しない自分のメモのような扱いだが、店舗側では星を見ることができる。

初期費用3万円で始められる店舗アプリ作成 テイクアウトやデリバリーにも対応/みせプリ/黒田 拓士社長
(画像=▲スタッフとやり取りできる「トーク 機能」)

また「スタッフ紹介」機能は、店舗のスタッフが顔写真付きで見られるもので、サロン系の店舗では指名予約に役立てられる。LINEチャットのような「トーク」機能で、スタッフとユーザーが質問等のコミュニケーションをとることも可能だ。ほかにも新しく追加された「テイクアウト」と「デリバリー」は、決済手数料が6・6%と、デリバリー業務を行わないパターンの出前館の手数料より割安に設定されている。

みせプリには初期費用3万円で月額4980円のエントリープラン、 同9800円のエコノミープランもあり、プランによってダウンロード上限数や追加店舗数が異なる。最初はエントリープランから始めて上位プランへの変更も可能だ。こだわりたい場合は初期費用 20万円、月額5万円のカスタムプランも用意されている。 現在のみせプリの契約数は450を超え、導入店舗数でいうとその倍以上に上る。導入や利用料が低額ということもあり、個人事業主が手掛ける小規模の個店などで普及が進んでいるという。「必要な情報を入力するだけで自動的にアプリが生成され、申し込みからアプリのストア申請まですべてインターネット上で完結できるため、制作の手間はほとんどかかりません。また運用後は管理画面で顧客 台帳も生成できるので、顧客属性を踏まえた上でのプロモーションも可能となります」