(本記事は、マナブ氏の著書『億を稼ぐ積み上げ力』=KADOKAWA、2020年9月25日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
お金持ちの働き方【1億を超えた所感】
お金持ちというのは、謎に満ちています。あまりに遠い存在で、想像もつきません。自分とは無縁の世界。「お金持ちというのは、生まれた時からお金持ち。庶民とは決して交わることのない家柄だ」と、僕も思っていました。
■お金持ちは、普通で暇
現在の僕は、年収1億、資産が2億を超え、富裕層の仲間入りをしました。
でも、洋服はアディダスのスポーツウェアばかり着ているし、普段は引きこもってゲームしています。傍から見ると、まるでニートです。
本当にお金がある人は、「普通の格好」をしていることが多いようです。僕の周りには、成功しているエンジニアやトレーダーがたくさんいますが、彼らは、到底お金持ちには見えません。年間5億を稼ぐトレーダーは、家賃7万円の家に住んでいると言っていました。
あと、お金持ちは暇です。
僕も今、わりと暇です。鬼作業の時期を過ぎ、あまり作業をしなくても大きな収入を稼げるようになったため、今では自由な時間を過ごせるようになりました。
僕には経営者の友人も多いのですが、稼いでいる人ほど、暇そうにしています。というのも、お金持ちはお金の入ってくる「仕組み」を持っているからです。
僕の場合は、ブログです。特に何もしなくても、月500万くらいは入ってきます。こうなると、ガツガツ働く必要はなく、自由な時間が増えます。そこで、平均すると、毎日3時間くらいゲームをしています。ハマってしまうと、1日10時間です。ますます、ニートみたいです。
■お金持ちになるコツは、シンプルです
『7つの習慣』という本をご存じでしょうか。その本の中に、次のような図が出てきます。
全てのタスクを「重要/重要ではない」「緊急/緊急ではない」の2軸に分けます。すると、図のように「重要で緊急」な第Ⅰ領域、「重要だけれど緊急ではない」第Ⅱ領域、「重要ではないが緊急」な第Ⅲ領域、「重要ではなく緊急でもない」第Ⅳ領域に分けることができます。
『7つの習慣』では、「重要度が高く、緊急ではない仕事」を真っ先にスケジュールに入れるべきだと結論付けています。
「重要度が高く、緊急ではない仕事」とは、僕の場合なら、ブログやYouTubeなどです。あとは、本の執筆も当てはまるかもしれません。もちろん、本の原稿執筆には締め切りがありますが、かなり緩めに設定してもらっています。
これらはいずれも、僕にとって、重要度は高いけれど緊急ではない仕事です。
多くの人は、さほど重要ではなくて締め切りのある仕事に追われています。
締め切りのある仕事を優先していたら、いつまでたっても締め切りのない仕事に着手することはできません。しかし、人生を変えるような重要な仕事というのは、たいてい、締め切りなんてないものです。締め切りのある仕事を優先するというスタイルで働いていると、目先の収入は手に入りますが、将来的に大きな富を手に入れるのは、難しいでしょう。
■収穫までは、時間がかかる
僕はYouTubeを始めた時、「2年間は収入が0円でも、続けよう」と決めていました。
ほとんどの人は、「え?2年も無収入とか、無理でしょ」と考えるでしょう。だからこそ、チャンスなのです。
大半の人は、来月には収入になるような仕事をします。しかし本当に豊かになるためには、来月ではなく、来年の収入のために、今働く必要があるのです。
大きな実を得たければ、種をまいた後、時間をかけて育てなければいけません。
お金持ちの人ほど、この時間軸が長いようです。現在の僕は、来年を見据えて働いています。しかし成功している投資家などは、5〜10年で考えているものです。投資の神様、ウォーレン・バフェットなどは、10年といったスパンで投資先を決めています。
ここが、豊かになれる人とそうでない人との、大きな違いなのです。
■種をまいても、実らないことがある
種をまいてから、大きく刈り取るまでには、時間がかかります。しかし、手間ひまかけて育てたからといって、必ずしも大きな果実をつけるとは、限りません。
コツコツ続けても、失敗する時は失敗するのです。
僕は、ブログで稼げるようになるまでに、4年ほどかかりました。実に長かったです。正直、めげそうになりました。ブログを書きながら、いつも「自分にはセンスがないんだ」と落ち込んでいました。
それでもなぜか、妙にやりがいを感じていたので、なんとか続けることができました。たぶん、向いていたのだと思います。どうにかこうにか続けているうちに、ようやく4年目で芽が出てきました。
僕の場合は伸びたから良かったものの、頑張って続けても結果が出ないという可能性は、充分あります。
ここが、難しいところです。稼げない仕事にコミットして時間と労力をつぎ込んだ挙げ句、リターンがゼロの場合もある。そのような残酷な世界であることを覚悟してください。
■難しいけれど、継続するだけ
厳しい世界ではありますが、それでも継続することをおすすめします。
僕はブログで4年ほど伸び悩んだと書きましたが、収益こそ少なかったものの、その4年の間に、さまざまな「恩恵」を受けています。
僕は大学を卒業するとすぐ、フィリピンのセブ島にある日本の企業に就職しました。実はその会社、当時は新卒採用をしていませんでした。しかし、僕はその会社に自らアプローチ。結局、それまでの活動やブログが評価され、採用に繫がりました。その後、独立してからも、ブログ経由で仕事の依頼がありました。また、ブログ経由で、正社員オファーが届いたこともあります。
このように、ブログによる直接の収益としてはあまり成果が出ませんでしたが、間接的な利益は享受していたのです。僕の友人の中には、ブログ経由でメルカリに就職を決めた強者もいます。
ブログに限らず、とにかく何かしら種まきはしておくべきです。すぐに成果は出ませんし、自分が期待していた形での成果にはならないかもしれませんが、焦らずにまったり続けることが大切です。
まとめ
●「重要だけど緊急でないこと」こそ大切に
●成果を焦ってはいけない
●種をまいたら、ひたすら継続