(本記事は、マナブ氏の著書『億を稼ぐ積み上げ力』=KADOKAWA、2020年9月25日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
人生で関わってはいけない人
前項では、「捨てるべきモノ」について解説しました。ここでは、「人間関係」にフォーカスします。
アドラー心理学では「悩みの9割は人間関係から生まれる」と言われています。本当にその通りだと思います。人間関係こそ慎重に選ぶべきです。
僕は、「なんだかこの人、違和感あるな…」と感じたら、なるべく近づかないように心がけています。人間の直感は割と鋭いものです。とはいえ、いつも直感が働くわけではありません。そこで、なるべく避けて通りたい「関わってはいけない人」について見ていきましょう。
■「愚痴ばかり言う人」と関わってはいけない
人間の感情は伝染します。ものすごく怒っている人が部屋に入ってきた途端、部屋の空気がピリピリした。そんな経験がある人も多いでしょう。人の気持ちというのは、近くにいると、なぜか伝わってしまうものです。身近な人がポジティブなら、あなたもポジティブになります。その逆も、またしかりです。
僕の収入が増えてくるにつれて、身の周りにも「稼いでいる友人」が多くなりました。そして、気づいたのですが、稼いでいる人は全員、本当に100%の確率で、ものすごくポジティブなのです。常に相手を応援する姿勢で、気遣いもできて、素晴らしい人ばかり。僕もそのような環境にいるうちに、ネガティブな感情が消え去ってしまいました。ここ2年ほどは、悲観的な気持ちになっていません。
これは裏を返せば、常にネガティブな気持ちでいる人は、稼ぐことができないということになります。稼ぎたければ、いつも愚痴ばかり言ってネガティブな空気をまき散らしている人には関わらないようにしましょう。
■「感情的にキレる人」と関わってはいけない
キレる人も論外です。稼ぐ云々以前の問題で、シンプルに怖いですよね。こういう人には、近づいてはいけません。
優秀な人は、たとえ部下が失敗したとしても、その失敗を「仕組み」で解決しようと動きます。怒りで相手を圧倒したところで、部下のミスを止めることはできません。怒られれば多少は気をつけるでしょうが、そもそも部下だって、好きでミスをしているわけではないのです。
根本的な問題に目を向け、それを仕組みで解決しなければ、ミスが減ることはありません。それができないから、キレてしまうのです。そのような人に関わっていると、こちらまで疲弊してしまいます。キレる人とはなるべく距離を取るようにしましょう。
■「Takeばかりする人」と関わってはいけない
これも有名な話ですが、世の中には2パターンの人がいます。
「Taker:タダ乗りする人」と「Giver:与える人」です。これは、言うまでもなくGiverと付き合うべき。
しかし、ビジネスの世界では、「Takerな経営者」が意外と多いので注意しましょう。僕が独立したての頃、「これを無料でやってくれ、経験になるから」といった感じで、いかにも「育ててやっている」という態度でタダ仕事をやらされることがありました。
まだ何も分からなかった僕は、それを言葉どおりに受け取っていたのですが、今となって思えば、確かに経験にはなったけれど、普通に対価ももらうべきでした。
Takerは「あなたのために」と言葉巧みに搾取していきます。特に若い人は「やりがい搾取」に遭いやすいので、気をつけてください。
Takerなのか、本当に親切な人なのかを見分けるためには、SNSのフォロワー数を見てみましょう。
Giverな経営者には、多くのフォロワーがつく時代なので、ここも判断材料の一つになります。
■「相手の時間を奪う人」と関わってはいけない
「TimeisMoney.(時は金なり)」という言葉があります。これに対し、「TimeisLife.(時は命なり)」という言葉もあります。人間に与えられた時間は有限です。つまり、時間は命そのものなのです。僕はむやみに時間を奪ってくる人、例えば電話をかけてくる人や、非効率なメッセージを送ってくる人からは、すぐに離れるようにしています。
メールやSNSのメッセージなど、連絡手段の発達した現代において、リアルタイムで相手の時間を奪う電話というのは、無駄でしかありません。
平気で電話をかけてくるような人は「電話や対面じゃないと、相手を信頼できるか判断できない」などと言います。しかし、会って話したところで、相手が信頼できる人なのかを判断するのは、やはり難しいのです。
僕は、まず小さな仕事を依頼してみて、そこから相手の能力や誠実さを探るようにしています。適切なビジネスパートナーを探すなら、小さな仕事から始めるほうがずっと効率的だし、確実です。
■「闇人脈を自慢する人」と関わってはいけない
なぜか闇人脈を自慢げに語る人が、たまにいます。例えば「自分は裏で○○と繫がっている」とか、「○○の事件の裏には△△がある」といった、ダークな社会での情報通を装う人です。
僕はこういった情報に興味はありませんが、自分に自信のない人ほど、闇人脈を自慢する傾向があるように思います。自分以外の「ビッグネーム」を出すことでしか信頼を獲得できないのでしょう。言うまでもなく、僕はこのような人とは距離を置きます。
ここまで、5種の「関わってはいけない人」について挙げてきました。日本の教育では、「みんなと仲良くしましょう」といった価値観を教えられます。しかし、そんなことは無理な話ですし、みんなに合わせていたら、何も意見が言えず、窮屈な人生になってしまいます。
気が合わない人からは離れて、それぞれに良い人生を送ればいいのです。
まとめ
●稼げる人は、めっちゃポジティブ
●Takerには近づくな
● 全員と仲良くなる必要はない。危険な人からは離れよう
22歳の時、大学を1年休学し、フィリピンに留学。
大学卒業後、フィリピンのセブ島で就職するが、11か月で退職。フリーランスになる。その後、起業するも失敗に終わり、27歳の時、月収5万・貯金0に。どん底の状態からブログに心血を注ぎ、月収7桁を達成。
29歳には月収8桁を達成し、時間にもお金にもゆとりのある人生にシフト。
現在はバンコクを中心に南国でひきこもりつつ、ブログをはじめYouTube、Twitterなどで有益な情報を発信している。
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