億を稼ぐ積み上げ力
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(本記事は、マナブ氏の著書『億を稼ぐ積み上げ力』=KADOKAWA、2020年9月25日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

絶望しつつ、諦めつつ継続するべき

努力を継続すると、その先には希望が待っています…と書きたいところですが、残念ながら、そうではありません。努力を継続した先に待っているもの、それは「絶望」です。継続しても、そう簡単に成果は上がらないのです。そして、なかなか結果が出ずに焦っているところへ、SNSを通して、他人の成果が嫌でも目に入ってきます。

僕は、このような絶望を数えきれないほど経験し、そしてそれを乗り越え、いくつかのスキルを身につけてきました。

  • ブログで稼ぐスキル
  • プログラミングスキル
  • マーケティングスキル

こうして身につけたスキルだけを切り取ると、もしかしたら「多才な人」に見えるかもしれません。

しかし、これらのスキルを身につけるまでに要した期間は、ブログが4年、プログラミングは3年、マーケティングは4年です。お世辞にも習得が速いとは言えません。後から始めて、僕を追い抜いていく人を、イヤというほど見てきました。時には、精神的なダメージから、気力がなくなることもありました。

■継続しながら、諦める

絶望したからといって、努力を中断するわけにはいきません。メンタルが落ちた時でも、やるべきことを続けるには、コツがあります。それは「才能の無さ」を自覚することです。

プログラミングもブログも、僕にはほとんど才能がありませんでした。なので当然、スキルの習得にも時間がかかりました。そんな自分に腹が立つこともありましたが、潔く自分には才能がないことを認め、過度な期待はせずに諦めつつ、淡々と続けたのです。

この文章を執筆している今は、プロゲーマーを目指して、日々ゲームをやりこんでいますが、ゲームの上達が遅く、正直、気力が削がれることもあります。それでも、諦めつつ継続しています

成長が遅いからといって、死ぬわけではありません。諦めつつ、まったり続けることをおすすめします。

僕はいつも「諦めつつ、継続する」という方法を使ってきました。そもそも自分に対して期待をしていないので、自分の雑魚さを受け入れつつ、続けることしかできないのです。

日本には雇用保険や生活保護といった様々なセーフティネットがあるため、成果が出なくても死ぬことはありません。僕は東南アジアに7年ほど住んでいますが、海外を見て思うのは、日本人に生まれた時点で、人生ヌルゲーだということです。

■自分のタイプを見極める

実績をあげる人には、二つのタイプがいます。

一発ドカンと当てるホームラン型」と「コツコツ実績を積み重ねるヒット型」です。

SNSで目立つ人には、前者のホームラン型が多いと言えるでしょう。しかし残念ながら、僕にはホームランは打てません。現在はブログで年間5000万ほどを稼いでいますが、過去に「バズった経験」は、正直、ほとんどありません。

Twitterでも同じです。この文章の執筆時点で、フォロワーが24万人ほどいます。フォロワーの数だけ見れば、十分インフルエンサーと呼べるでしょう。しかし、過去に「バズツイート」を生み出したことは、ほぼありません。これに関して、僕はすでに諦めています。僕はどう考えても、コツコツ型の人間です。ド派手な花火を打ち上げて一発逆転はできません。マイペースに続け、コツコツとヒットを積み重ねていくだけです。

ホームラン型かヒット型か、自分のタイプを見誤ると、せっかくの努力が無駄になってしまいます。ホームラン型は、ある種の才能です。もし、自分に何かしらの才能があると感じないのであれば、無難にコツコツ努力を重ね、ヒットを積んでいくことをおすすめします。

■努力を続けると、徐々に世界が変わる

失敗しても、成果ゼロでもいいので、努力は続けるべきです。努力を続けることで、確実に「周りの環境」が変わります。ここでいう環境とは、主に自分を取り巻く人たちのことを指しています。僕の交友関係も、自分が努力するにつれ、どんどん変わっていきました。

大学1、2年の頃、僕は、サークルに行き、バイトをして、お酒を飲む(お酒は20歳過ぎたあたりから)というだらだらした毎日を繰り返していました。周りにいたのは、やはり僕と同じくサボり癖のある友人ばかり。

3年生になって就職活動を意識し始めた僕は、焦りを感じるようになりました。というのも、これといったスキルが何もないのです。このまま就職活動をしても、就職先を選べるような状態ではありません。悩んだ末、僕は就活戦線から離脱しました。

休学して、英語のスキルを身につけるため、留学することにしたのです。半年間のフィリピン留学は、僕にとって大きな転機となりました。フィリピン留学は安いし、語学力も身につけることができます。帰国後、フィリピン留学の素晴らしさを広めるため、独学でWEBサイト制作を学び、ブログを作りました。

この経験を活かし、大学卒業後、フィリピンのスタートアップ企業に就職。セブ島で働き始めました。その会社では、WEB広告の運用や外注管理、新規事業立案などをやっていました。また、セブ島という特殊な環境で知り合う人には「経営者やフリーランス」が多くいました。

とてもよい職場環境でしたが、自分で考え、全責任を負って主体的に仕事をしたい、という思いが強くなり、翌年に独立。独立すると、周囲の友人はフリーランスの人ばかりになりました。さらに、全員とてもポジティブなのです。

このように、自分が努力をすることで、周囲の環境が変わります。

だらだらした生活をしていれば、それにふさわしい環境(周囲の人々)に、努力をすれば、やはりそれにふさわしい環境に身を置くことになるのです。

新卒でフィリピンに海外就職したことで、学生時代のだらけた環境から、一気に大きく変わりました。

このようなチャンスを手にすることができたのは、成果ゼロの状態が長らく続いていたブログを、それでも腐らずコツコツ継続したからに他なりません。このブログが評価されたことで、海外就職の切符を手にすることができたのです。このように、まだ成果が出ていなくても、努力を続けていれば、身の周りの環境が変わってきます。努力する人の周りには、同じく努力する人が集まるのです。そして、これは経験から断言しますが、何かに向けて継続努力できる人は、他人を否定したり批判したりすることはありません。否定や批判のない努力家が集うのですから、おのずと人間関係のストレスも、減っていきます。努力を続けることで、自分を取り巻く世界が変わっていくのです。

■トップ層は、異次元の努力家

僕はブログという領域において、日本でトップクラス入りしました。すると、ものすごく優秀な人に会う機会が、一気に増えました。それは、SNS経由での出会いがほとんどです。

発信力が高まると、ある意味で友達は増やしづらくなります。しかし、少数でも、とても優秀な友人ができるようになります。皆さん、人間的にも尊敬できる人ばかり。彼らのフォロワーは、数万人を超えていました。

「雲の上の人だな…」と思っていたような方にも、何名かお会いできました。一つの領域にコミットし、成果を出せば、このようなご褒美が待っていることもあるのだな、と思っています。

このような出会いを通して気づいたのですが、ものすごく優秀な人たちには、共通点があります。それは「継続的に、努力&作業しすぎ」ということ。僕もハードワークなほうだと自負していますが、それ以上に活動している人が多くて驚きます。

こんな話を聞くと、「自分はそんなに頑張れないから…無理か」と思うかもしれません。でも、大丈夫です。学生時代の僕は、サボってばかりの2年間を過ごしていました。しかし途中から「このままじゃあ、人生がヤバい」と気づいて一念発起。そこから行動を開始して、今に至ります。つまり、もとから努力できる人間ではなかったということ。どちらかといえば、努力は苦手なほうです。それでもここまで継続できるようになりました。その秘訣は、やはり「習慣と周りの環境」だと思っています。

まとめ

●絶望しても、続ける
●成果が出なくても、続ける
●努力を続けていれば、環境が変わってくる

億を稼ぐ積み上げ力
マナブ
トップブロガー、アフィリエイター、YouTuber。
22歳の時、大学を1年休学し、フィリピンに留学。
大学卒業後、フィリピンのセブ島で就職するが、11か月で退職。フリーランスになる。その後、起業するも失敗に終わり、27歳の時、月収5万・貯金0に。どん底の状態からブログに心血を注ぎ、月収7桁を達成。
29歳には月収8桁を達成し、時間にもお金にもゆとりのある人生にシフト。
現在はバンコクを中心に南国でひきこもりつつ、ブログをはじめYouTube、Twitterなどで有益な情報を発信している。


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