(本記事は、マナブ氏の著書『億を稼ぐ積み上げ力』=KADOKAWA、2020年9月25日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
人生で捨てるべき無駄なモノ
世の中には無駄なモノばかり。大半のモノや思考は、必要ありません。無駄なモノを捨てることで、人生はずっとスムーズに動くようになります。ここでは、人生で捨てるべきモノ五つについて解説します。
ちなみに、僕はこれらを全て捨てました。その結果、人生が楽になり、収入も増えたのです。
■歪んだプライドを捨てよ
変なプライドを持っていても、得することはありません。そればかりか、プライドが邪魔して、おかしな思考に陥ってしまう危険があります。その代表が「世の中はおかしい」「あいつは間違っている」「自分は社会に貢献している」です。こういった思考は、歪んだプライドが生み出しています。「世の中はおかしい」と思ったところで、世の中にあるのは事実だけ。もし、世の中で自分が評価されていないなら、「おかしい」などと言っていないで、事実を事実と認識し、対策を取れば良いのです。
「あいつは間違っている」という意見も同じです。世の中に正解なんてありません。今、正解だと思われているものも、あっという間に不正解になってしまう。それが世の中です。あいつが間違っているかどうかは、関係ありません。正しくない行いの人が自分より評価されているからといって、いちいち気にしていたら、時代に取り残されてしまいます。
最後に「自分は社会に貢献している」という思考を持つ人。あなたが社会に貢献しているということ自体は素晴らしいことです。そのことに誇りを持つのも当然だと思います。しかし、自分の社会貢献ばかりにこだわっていると、新しい仕事やサービスを認めることができなくなってしまうことがあります。例えば「ブロガーは社会に価値を生んでいない」といったように。社会貢献を過度に自負するのはやめましょう。
これらの思考は、歪んだプライドが生み出しています。自分を過大評価し、「自分こそ正しい。間違っているのは周囲だ」と目を曇らせてしまうのです。この歪んだプライドを捨てない限り、「新しい学び」を得ることができません。歪んだプライドを捨て、「全てのものから学ぶ」という気持ちを持つことが大切です。
■固定観念を捨てよ
大学卒業後、僕は、フィリピンのセブ島で就職しました。当時の給料は、手取り12万。そして、その1年後に独立しました。独立してしばらくの間、僕の月収は手取り10万くらい。それを「まぁ、これが普通だろう」と思っていました。
今となっては「いやいや、さすがに給料少なすぎだよ」とツッコミたくなるところですが、当時は本当にそれが当たり前だと思っていました。というのも、セブ島では、現地の人の平均的な給料が15万円くらいだったのです。ですから僕は、特に疑問を抱くこともなく「まあ自分は若いし、こんなもんだろう」と思っていたわけです。
僕は運良くこの低収入から抜け出すことができたので結果オーライですが、この思考は「新しい可能性を潰す」ことに繫がります。仕事を請け負う際、「こんなものだよね」という固定観念を持っていると、自分で自分を安く見積もってしまうのです。僕も、本当はもっと稼げるのに、大きな損失を出し続けていたわけです。
日本に帰国してから、仕事の単価が5倍ぐらいになり、驚きました。僕の例は極端かもしれませんが、今の給料を「当たり前」だと思っている人は、その固定観念を捨てましょう。独立したら、あっさり月100万を稼げてしまうということが、ザラにあるのです。
■安定や安心を捨てよ
安定安心を求める心を捨てましょう。フリーランスとして独立した僕は、一時期、月に80万くらい収入を得ていました。月収80万円というのは、年収にすると1000万ほど。これなら安定した生活が送れるだろうと思うかもしれません。しかし、そうとは限らないのです。どんなに稼いでも、出ていくお金が大きければ、安定や安心を得ることはできません。安定と安心を生み出すのは、「稼ぐ力」と「収入・支出のバランス」です。
「稼ぐ力」とは、その名の通り。たとえ会社が潰れたとしても稼ぐ力があれば、心に安心が生まれます。仮に明日、僕が全ての財産と仕事を失ったとしても、翌月から月収100万は稼げます。これこそが安定であり、この安定があるから、安心を得ることができるのです。
次に「収入・支出のバランス」についてです。収入と支出のバランスが安定と安心を生み出すことに気づいたのは、僕が「月収80万円を稼ぎ、月5万円で生きる」という生活を送っていた時のことです。これくらいのバランスで暮らしていると、常に心の中は穏やかで、生活に対して何の不安も感じません。
さすがに僕の例は極端ですが、とにかく「生活費は下げるべき」ということです。収入が上がると、それに伴って生活のレベルも上げてしまう人が多いようですが、生活費が上がれば、そのぶん、安定と安心から遠ざかってしまいます。
■退屈な仕事を捨てよ
つまらない仕事に耐えることに、意味はありません。自分が興味を持てない仕事に対して、創意工夫を生み出すことは困難です。すると当然、成果も出にくいはず。そんな仕事は、すぐに辞めてしまいましょう。もしお金の問題で辞めることができないなら、期限を区切ってください。
「じゃあ、1年後に辞めるか」と思ったあなた、それは決断していないも同然です。1年なんて長すぎます。3ヶ月か、半年か、そのくらいのスピード感で計画を立て、行動すべきです。
僕は以前、「つまらない仕事でも耐えないと駄目だ」と思っていた時期があります。今、振り返ってみると、その時期は「成果ゼロ」という状況でした。稼いでいる人は間違いなく仕事を楽しんでいます。楽しい仕事が見つからないなら、それは挑戦の回数が足りないだけです。どんどん新しい仕事に挑戦してください。すぐに「あれ、これは面白いかも」という仕事に出会えるはずです。今すぐ行動しましょう。
■無駄な交流を捨てよ
はっきり言いますが、交流の9割は無駄です。東京に住んでいると、頻繁にイベントや飲み会の誘いが届きます。
僕は27歳でバンコクに移住しましたが、その時、大半の人間関係がリセットされました。最初は孤独を感じたこともありました。とにかく暇なので、仕事ばかりしていました。すると、面白いように成果が上がったのです。ほとんど出かけずにずっと作業をしていたのですから、当たり前といえば当たり前のことではありますが。
僕は一時期、さまざまなイベントに積極的に参加していました。しかし、有益だったのは、目標を見つけるとか、尊敬する人に会いに行くといった明確な目的がある場合だけ。それ以外の、特に目的もなく参加していたイベントは、完全に無駄でした。確かに、オフラインでないと手に入らない情報もあるかもしれません。しかし、そういった情報がなくても、成果を高めることはできるのです。
僕は現在も交友関係を絞り込んでおり、カレンダーはずっと真っ白です。この状態だと、時間を気にせずに、やるべきことに集中することができます。
飲み会で多少情報交換したところで、たかが知れています。飲み会なんて、ほとんどの時間が無駄に過ぎていくだけですから。そんな時間があるなら、家でやるべきことをやりましょう。
まとめ
●謙虚に「全てのものから学ぶ」という姿勢でいよう
●生活費を下げると暮らしは安定する
●今の仕事がつまらなければ、新しい仕事にどんどんチャレンジしよう
22歳の時、大学を1年休学し、フィリピンに留学。
大学卒業後、フィリピンのセブ島で就職するが、11か月で退職。フリーランスになる。その後、起業するも失敗に終わり、27歳の時、月収5万・貯金0に。どん底の状態からブログに心血を注ぎ、月収7桁を達成。
29歳には月収8桁を達成し、時間にもお金にもゆとりのある人生にシフト。
現在はバンコクを中心に南国でひきこもりつつ、ブログをはじめYouTube、Twitterなどで有益な情報を発信している。
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