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(画像=Jラボ)

先週14日、ようやく新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が、
39県で解除されました。
まだ解除されていない大阪でも17日は感染者ゼロ人、
東京都でも15日と17日の感染者数は、3月22日以来となるヒトケタになりました。
長く苦しい戦いでしたが、ようやく出口の光が見えてきたというところでしょうか。

そこで今回は、コロナ終息後の世界に希望が持てるような、
「次の一手」に使える補助金の特集です。

生産性革命推進事業

・ものづくり商業サービス補助金
・持続化補助金
・IT導入補助金
の三つをまとめて、生産性革命推進事業と言います。
経営者のみなさんにはおなじみの補助金ですが、
今回はコロナ対策特別枠が設けられています。

三種とも共通で
・サプライチェーン毀損への対応
・非対面型ビジネスモデルへの転換
・テレワーク環境の整備
のどれかに、補助対象費の1/6以上が使われていることが条件になります。

コロナ対策特別枠を利用した場合の受給金額は
・ものづくり補助金:最大1000万円、補助率2/3
・持続化補助金:最大100万円、補助率2/3
・IT導入補助金:最大450万円、補助率2/3
さらに、早めにコロナ対策に手を打った方も使えるよう、
コロナ対策特別枠に限っては、申請より前に購入したものも補助対象になるケースがあります。

サプライチェーン対策のための国内投資促進事業

今回、海外も相次いで新型コロナウイルス感染症の大流行に見舞われたため、
海外拠点で製造していたり、輸入に頼っている部材や製品が手に入らなくなるという事態が起きました。
そこで、そうした部材の生産拠点を国内に整備する際の費用に補助金がでます。
大企業は1/2、中小企業は2/3が補助される予定です。
公募スケジュールは未定ですが、早めの検討をおすすめします。

海外サプライチェーン多元化等支援事業

国内での部材生産に切り替えるだけでなく、
輸入元や海外製造拠点を分散してリスクを軽減する場合にも補助金がでます。
こちらは実際の設備投資以外にも、実現可能性調査の段階でも使えます。
補助率は大企業が1/2、中小企業が2/3で、中小企業グループでの利用だと3/4まで上がります。


今回の新型コロナウイルス大流行は、世界経済に深刻な打撃を与えました。
経営者にとっては、大流行から3ヵ月目を迎えようとするこれからが正念場とも考えられます。
持続化給付金もまだほとんどの事業者に届いていない状況ですが、
少しでも光が見えた今だからこそ、
未来の希望について考えるのも生きる力になるのではないでしょうか。
コロナ後の世界が輝かしいものになるよう、共に頑張りましょう。