AIを搭載したサイト内検索システムとは?おすすめツールも紹介

AIを搭載したサイト内検索システムは、近年注目を集めています。本記事では、AIを搭載したサイト内検索システムについて詳しく解説します。サイト内検索システムを導入するメリットや、システムの選び方なども紹介しているので、EC事業者は、ぜひご覧ください。

目次

  1. ECにおけるサイト内検索システムの重要性
  2. AIを搭載したサイト内検索システムとは?
    1. AIサイト内検索とキーワード検索の違い
  3. AIを搭載したサイト内検索システムを導入するメリット
    1. 文章による質問で検索ができる
    2. 表記揺れをチェックできる
    3. AIによりLTVが向上する
  4. AIを搭載したサイト内検索システムの選び方
    1. 検索精度の高さ
    2. 検索結果の表示スピード
    3. コンテンツ情報の更新頻度
    4. 導入にかかるコスト
    5. サポート体制
  5. (8選)AI搭載おすすめサイト内検索システム
    1. GENIEE SEARCH
    2. ViSenze
    3. ユニサーチ
    4. S4
    5. ファインドアイテム
    6. NaviPlusサーチ
    7. ZETA SEARCH
    8. Advantage Search
    9. Cogmo Search
  6. ECサイトのお悩みはfutureshopにご相談ください
  7. まとめ

ECにおけるサイト内検索システムの重要性

ECサイトにおいて、サイト内検索システムは単なる補助機能ではなく、顧客体験と売上を左右する要素の1つです。ユーザーがECサイトを訪れる目的の多くは、特定の情報や商品を見つけることです。「探す」行為をどれだけストレスなく提供できるかが、顧客の満足度や購買意欲に直結します。

そこで重要となるのが、サイト内検索システムです。サイト内検索システムとは、Webサイト内のコンテンツをキーワードで検索すると、関連性の高い商品を迅速かつ正確に提示するシステムです。

サイト内検索システムがECサイトに搭載されていると、顧客は欲しい情報や商品をスムーズに見つけ出せるため、顧客満足度の向上を期待できます。コンバージョン率の向上や顧客単価の増加、さらにはリピート購入へつながる可能性も高まります。

一方で、サイト内検索システムが導入されていないと、顧客が欲しい情報にたどり着けず、「購入する意思があった」お客さまを逃してしまうリスクが高まります。ECサイトにおいて、サイト内検索システムは非常に重要な役割を果たしているのです。

AIを搭載したサイト内検索システムとは?

ECサイトにおける「サイト内検索」は、顧客が目的の商品を探すための機能です。従来の検索はキーワードの完全一致に頼るため、ユーザーが意図した商品にたどり着けない可能性がある点が課題でした。そこで注目されるのが、AIを搭載したサイト内検索システムです。

AIを搭載したサイト内検索システムは、単にキーワードでウェブサイト内を検索するだけでなく、検索サポートと応答能力が格段に向上しています。ユーザーの曖昧な表現や意図を汲み取り、関連性の高い商品を提案したり、パーソナライズされた結果を表示したりします。

また、同義語や表記揺れ、誤字脱字にも柔軟に対応し、より正確な検索が可能です。チャットボットと連携すれば、質問への自然な応答で顧客サポートも強化できます。ECサイトの商品検索機能についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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2024-02-01

AIサイト内検索とキーワード検索の違い

ECサイトの従来のキーワード検索と、AIサイト内検索には以下のような違いがあります。

項目 キーワード検索(従来型) AIサイト内検索
検索対象 単語やフレーズの一致 文章・文脈・ユーザーの意図
検索能力 ワードの厳密な一致に依存 曖昧な表現・同義語・類義語・誤字脱字に対応
学習機能 なし あり(ユーザーの行動を学習)
パーソナライズ なし(誰が検索しても同じ結果) あり(ユーザーごとに最適化された結果)
対応範囲 おもに情報検索 情報検索に加え、質問応答や商品推薦なども可能
ユーザー体験 入力ミスや曖昧な表現により「検索結果が0件」となり、不満につながることも 曖昧な表現でもスムーズに商品を見つけられ、直感的でストレスの少ない検索体験を実現
ECへの影響 機械的な商品表示 おすすめ表示などによる顧客満足度向上・コンバージョン率改善・売上拡大

従来のキーワード検索は、ユーザーが入力した単語やフレーズと、商品情報が「一致するかどうか」で結果を出す仕組みです。シンプルでわかりやすい反面、ユーザーの意図を汲み取ることが苦手なため、求めている商品にたどり着けないケースも少なくありません。

一方、AIサイト内検索は、AIがユーザーの行動や検索内容を学習し、パーソナライズされた検索結果を提供します。その結果、ECサイトの利便性と売上向上に大きく貢献します。

AIを搭載したサイト内検索システムを導入するメリット

ECサイトにAIを搭載したサイト内検索システムを導入することで、単に検索機能が向上するだけでなく、顧客体験の最適化や売上の向上をはじめ、以下のようなメリットをもたらします。

  • 文章による質問で検索ができる
  • 表記揺れをチェックできる
  • AIによりLTVが向上する

ここでは、AIサイト内検索システムを導入することで得られるメリットを解説します。

文章による質問で検索ができる

従来のキーワード検索では、商品名やカテゴリなど具体的な単語を入力する必要がありました。しかし、AIを搭載したサイト内検索システムでは、文章による質問で検索が可能です。

たとえば、ユーザーは「キャンプで使える丈夫な椅子はありますか?」「軽い素材の夏用ワンピースを探しています」など、より口語的な文章による質問で検索できます。ユーザーは知りたいことや求めている商品のキーワードを考える手間が省け、普段の会話と同じ感覚で検索を進められるのがメリットです。

結果として、ユーザーはストレスなくスムーズに目的の商品にたどり着くことができ、顧客満足度の向上につながります。

表記揺れをチェックできる

AIを搭載したサイト内検索システムでは、表記揺れチェックができるのもメリットです。ECサイトでは「Tシャツ」「T-シャツ」「ティーシャツ」のように、同じ商品を指すのに複数の表記が存在する「表記揺れ」が起こります。

AIを搭載したサイト内検索システムであれば、このような表記揺れ辞書を自動で作成・更新できます。ユーザーがどのような表記で検索しても、AIが正しく認識し、適切な検索結果を表示可能です。

AIによりLTVが向上する

AIを搭載したサイト内検索システムは、LTV(顧客生涯価値)の向上も期待できます。AIは、ユーザーの過去の購買履歴や閲覧履歴、リアルタイムでの行動データを学習し、パーソナライズされた検索結果を提供します。1人ひとりの好みや潜在的なニーズに合った商品が最適なタイミングで提示されるため、顧客満足度が向上するのです。

ユーザーは自分にぴったりの商品が見つけられるため、エンゲージメントが高まり、リピート購入や顧客単価の増加につながります。結果として、顧客1人あたりの長期的なLTVが向上し、ECサイト全体の売上向上を目指せます。

AIを搭載したサイト内検索システムの選び方

ECサイトにAIを搭載したサイト内検索システムを導入する際「どのサービスが良いのだろう」と悩む方もいるでしょう。AIを搭載したサイト内検索システムの選び方のポイントは、以下の通りです。

検索精度の高さ

AIサイト内検索システムを選ぶうえで重要なのが、検索精度の高さです。どれだけ高度なAI技術を搭載していても、ユーザーが求めている商品を正確に探し出せなければ意味がありません。

同義語・類義語への対応や表記揺れなど、AIがユーザーの意図を汲み取り、適切な商品を提示できるかを見極める必要があります。これらの要素が高ければ高いほど、ユーザーはストレスなく目的の商品にたどり着けます。サイト内検索システムのデモ版や無料トライアルを通じて、実際の検索精度を検証することが不可欠です。

検索結果の表示スピード

検索精度が高くても、検索結果が表示されるまでに時間がかかってしまうと、ユーザーはサイトから離脱してしまう可能性が高まります。特にECサイトでは、ユーザーは迅速な反応を求めている傾向にあります。

そのため、キーワードを入力してから検索結果が表示されるまでの応答速度や、取り扱う商品点数が多くてもスピードが落ちないかなどを確認することが重要です。

コンテンツ情報の更新頻度

ECサイトの商品情報やコンテンツは日々変動します。新商品の追加や在庫状況の変更など、常に最新の情報が検索結果に反映されていなくてはなりません。

コンテンツ情報の更新頻度が低いシステムでは、ユーザーが古い情報に基づいた検索結果を見てしまい、結果的に機会損失につながる可能性があります。常に最新かつ正確な情報を提供できるシステムを選ぶことが、顧客満足度の向上につながります。

導入にかかるコスト

AIサイト内検索システムの導入には、初期費用だけでなく、月額利用料やカスタマイズ費用など、さまざまなコストが発生します。そのため、予算と照らし合わせ、費用対効果を慎重に検討する必要があります。費用が高ければ良いわけではなく、機能やメリットがコストに見合っているかを総合的に判断することが大切です。

サポート体制

システム導入後の運用において、予期せぬトラブルや機能に関する疑問が生じることもあります。そのため、体制が充実しているかどうかもシステムの選定基準となります。

手厚いサポート体制が整っているシステムを選ぶことで、システム導入後の不安を軽減し、安定した運用が可能です。特にAI機能は日々進化するため、継続的なサポートがあるかどうかも確認しましょう。

(8選)AI搭載おすすめサイト内検索システム

AIを搭載したおすすめなサイト内検索システムは、以下があげられます。

  • GENIEE SEARCH
  • Visenze
  • ユニサーチ
  • S4
  • ファインドアイテム
  • NaviPlusサーチ
  • ZETA SEARCH
  • Advantage Search
  • Cogmo Search

それぞれの特徴を見ていきましょう。

GENIEE SEARCHは、サイト内検索システムの導入社数1,000社超えの実績がある、メジャーなシステムです。検索キーワードに対する誤字や表記揺れを管理画面に登録しておくことで、検索のミスマッチを防げるのが特徴で、多くのCMSとの連携も可能です。

futureshopはGENIEE SEARCHと連携し、ECサイトに特化した「GENIEE SEARCH for EC」を提供しています。JavaScriptタグの設置とデザイン調整を行うだけで、ECサイトに欠かせない検索機能を実装できます。サイト内の検索サービスの改善を検討している場合は、ぜひチェックしてみてください。

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Geniee Searchでサイト内検索機能を強化。ユーザーが求める商品を素早く表示し、CVRを向上。

ViSenze

ViSenzeは、シンガポール発のAIスタートアップが提供する画像認識に強みを持つ検索システムです。顧客がスクリーンショットや画像をアップロードするだけで、関連商品を見つけられる利便性の高さが魅力です。わざわざキーワードを考える必要がなく、画像をアップロードするだけで、商品にたどり着けるため、サイト離脱を防げるのもメリットといえます。

futureshopはViSenzeと機能連携しています。「futureshop」または「futureshop omni-channel」を利用中のEC事業者は、ViSenzeの利用が可能です。visenzeや商品検索システムについては、以下ページもあわせてご覧ください。

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ユニサーチ

ユニサーチは、AIでECサイトの売上アップを支援するサイト内検索システムです。表記揺れ辞書やスペルミス自動訂正機能を備えているうえ、購買行動データをAIがリアルタイムで学習・分析し、売れる可能性の高い商品を検索結果上位に自動表示します。季節性やトレンドも自動反映できるため、運用工数を削減できるのも特徴です。

公式サイト:https://unisearch.jp/

S4

S4(Supership Search Solution)は、国内有数の辞書データとAIを活用したサイト内検索システムです。機械学習による自動最適化、表記揺れ対応はもちろん、豊富な知識を有したスタッフによる手厚いサポートを受けられるのが魅力です。また、エンジニアによるメンテナンスが日々行われるため、高速かつ高精度なシステムを利用できます。

公式サイト:https://www.s4p.jp/

ファインドアイテム

ファインドアイテムは、ECサイトに特化したサイト内検索ツールです。シンプルなコード埋め込みだけで簡単に導入でき、リアルタイムサジェストや画像付きサジェスト機能が充実しています。見つけやすさにこだわっており、検索が苦手なユーザーでもストレスなく商品にたどり着けるよう設計されており、サイト離脱を防げるのが魅力です。

公式サイト:https://www.neko-system.com/finditem/service/index.html

は、高速レスポンスと高精度な検索機能を誇るサイト内検索システムです。導入支援やカスタマーサポートなど、サポート体制が充実しているため、不安や疑問を解消し、スムーズに運用できます。また「N-gram」と「形態素解析」の2つの手法を合わせた、高精度かつ高い網羅性も特徴です。

公式サイト:https://naviplus.dgbt.jp/search.html

ZETA SEARCHは、大規模ECサイト向けに特化したAI搭載型サイト内検索エンジンです。高速処理能力とAIによる自動最適化が特徴で、ユーザーのニーズや利用傾向に合わせた高精度な検索結果を表示します。フルカスタマイズで提供しており、ニーズに合わせて柔軟にロジックを搭載可能です。

公式サイト:https://zeta.inc/

Advantage Searchは、AIの自動学習機能を活用し、サイト内検索を自動最適化するECサイト向け検索システムです。数百万点以上のアイテムを扱うサイトでの導入実績も多いため、商品数の多いECサイトにもおすすめです。ユーザーのニーズに合った商品を表示するため、サイトの離脱を防ぎやすい傾向にあります。

公式サイト:https://search.appirits.com/

Cogmo Searchは、自然言語処理と機械学習に強みを持つサイト内検索システムです。単語だけでなく、文章による質問でも検索が可能で、言葉の揺らぎや関連する言葉を吸収し、完全一致しない場合でも高い精度で結果を表示します。チャットボットとの連携も可能なため、業務効率化も期待できます。

公式サイト:https://cogmo.iact.co.jp/cogmo_search.html

ECサイトのお悩みはfutureshopにご相談ください

「検索しても商品が見つけられない」「離脱率が下がらない」など、サイト内検索に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひfutureshopにご相談ください。

futureshopでは、上記で紹介したGENIEE SEARCHやViSenzeとの連携をはじめ、検索精度の向上や顧客体験の最適化を支援するコンサルティング、運営スキルを高めるfutureshopアカデミーなど、EC事業者向けの手厚いサポートを提供しています。

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まとめ

ECサイトにおけるサイト内検索は、単なる機能ではなく、顧客満足度や売上を大きく左右する重要な要素です。従来のキーワード検索が単語の一致に依存するのに対し、AIを搭載したサイト内検索システムは、ユーザーの曖昧な表現や意図を汲み取り、高精度な検索結果を提供します。

サイト内検索システムを導入を検討する際は、検索精度の高さ、表示スピード、コンテンツ更新頻度を確認し、総合的に判断しましょう。futureshopなら、提携システム選定から運用までサポートする体制が整っています。

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