住友生命保険相互会社(大阪府大阪市、以下:住友生命)は、米子会社Symetra Financial Corporation(米国ワシントン州、以下:シメトラ)を通じて、ディアボーングループの団体生命・就業不能保険事業の買収を発表した。買収額は、900百万ドル(約1305億円(145円/ドル換算))とみられる。

住友生命は、生命保険業等を行っている。

シメトラは、傘下の生命保険子会社を通じ、個人年金保険、団体および個人向け生命保険を提供している。

背景・目的

住友生命は、シンガポールを軸としたアジアでの事業拡大とともに、成長市場の北米におけるシメトラの事業拡大も、海外事業戦略の中核に位置付けている。

シメトラに対しては、2016年の完全子会社化以降、株主として長期的に経営に関与し、その事業拡大を支援してきた。

その結果、個人年金部門を中心に、ストップロス保険や団体生命・就業不能保険等を展開する企業保険部門、ユニバーサル保険や定期保険を中心とした個人保険部門の各事業部門とも順調に事業を拡大している。

今回のシメトラによる事業買収は、成長市場である米国の団体生命・就業不能保険分野における、シメトラの市場プレゼンス向上や収益性・事業効率の向上がを見込まれるほか、シメトラのビジネスポートフォリオの充実を図る。